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2008年6月 Fly Fishing Report
渓流に 竿振りまわす 五十路かな

里川のヤマメを釣りたい。
あの山岳渓流のイワナに会いたい。
FFマン憧れの地でレインボーと遊びたい!
などと思うのですが、なかなかそうはいかないね(笑)

※渓魚たちはすべてリリースしてますのでご安心を。


●釣行年月日 2008.06.15(日曜日)
 河川名称   T川
 釣行時間帯  09:00−12:00
 天気      晴れ
 気温      21度
 水温      11度
 釣果      イワナ 2
 ヒットフライ    EHC#4

 14日08:43 岩手・宮城内陸地震発生。今回計画していた釣行は宮城県の渓流だった。どうしようか迷う前にすでに仲間のかっちゃんは宮城県へ向けて車を走らせている頃だ。携帯にメールが入った。すでに宮城入りしているとのこと。地震の件は仲間は知らなかったようだ。待ち合わせ時間は正午。間に合うように車を走らせた。我々が釣行計画している渓流は県南。車から町の様子を見てみたが大きな被害はないようだった。とりあえず今日は状況がわからないので無理をしないことにした。近くの渓流に入りちょい釣り程度にした。本命は明日15日のイワナの渓流。その夜は仲間と久しぶりに交友を深め、明日のこともあるので早めの就寝となった。余震は続いていて度々起こされたけどね・・・

 翌朝、8時ごろには林道に到着。そこから1時間ほど歩いた。かっちゃんは若いから歩くのが早い!年寄りに合わせてほしい・・・と、思った。目指すは雲上の渓流だ。何年も前にその山に住む人が食料用にとイワナを放流した。しかし、放流した人は山を降りそこには誰も行かなくなった。イワナはしっかり生き続けた。ある日、地元の人が支流に入ってみたところ大イワナが爆釣。次第にその話が地元で囁かれ、我々にも届いてきたのだ。自分はあまり山岳渓流には行かないのだけれど「大イワナが爆釣〜!」と聞いてはたまらない。とうとう来てしまった。

 見るからにイワナの釣り場だ。落ち込み、落ち込み、また落ち込みと続くのには慣れるのに少し時間がかかった。岩の上によじ登るとそこの脇がポイントだったりした。ポイントは小さい。時間が早かったからかイワナはなかなか姿を見せてくれなかった。

 なかなか出てくれないイワナにちょっと疲れた。ここの渓流に沿って山道があった。けもの道のような小さな道だが不慣れな自分にはとても助かった。たぶんここは自分が入った渓流の中では最高の標高だ。周りをみるとここには人工のものが一切ないのだ。自然のままの渓流。素晴らしい所だと思った。

 テンカラ師かっちゃんは真剣そのもの。イワナがヒット「どうだ!まいったか!」と言っています。フライはカディスのようです。それもかなり大きめのカディスでした。悔しいので、この後、かっちゃんに見習ってカディスに変えました。(笑)

 ここでは流れの中央からイワナが出てくれました。ようやく一尾きてくれました。渓流脇の砂場に人の足跡がありました。山菜取りかな?先行者でないことを祈るしかない。気にしないで遡行します。それにしても綺麗な渓流だ。

 イワナ一号はちょっとかわいい。かわいそうだけどストマックさせてもらいました。アリが出てきました。それを見たかっちゃんがフライチェンジ。アントにしたようです。カディスでヒットしたんだから私はそのままでいきますよん。

 次の落ち込みの肩で、また、ヒット。やさしい顔をしているが素晴らしい魚体。山岳渓流に住んでいるイワナって尾びれが大きいです。お天気が変われば急流激流になってしまうんですから尾びれが発達するのでしょうね。ほんと、惚れ惚れしてしまいます。イワナが咥えているのはカディス。

 あんまり釣り急いだ為?かあっという間に予定していた脱渓地点まで来てしまいました。お昼前に脱渓です。大イワナ爆釣は時間帯がはやすぎたのかもしれません。そうだ、地震が来るとイワナって岩の下に入るっていいます。だからかもしれません(笑)

時は岩手・宮城内陸地震の翌日。余震の続くなか、仲間から顰蹙かうのを覚悟しての釣行。そしてはじめて見た山岳渓流特有のイワナの巨大尾びれに感動。この渓流とイワナはそっとしておいてあげたい。

●釣行年月日 2008.06.09(月曜日)

 河川名称   S川
 釣行時間帯  13:40−16:50
 天気      曇り
 気温      24度
 水温      18度
 釣果      ヤマメ 6 +チビヤマメ多数
 ヒットフライ    ミッジパラシュート#20(ブラック)

 稚魚放流をやめてから釣れなくなったS川。本当にヤマメは居なくなったのだろうか?仕事帰りに下流の様子を見たら平水になっていた。ダムからの放水もおさまったようなので午後からちょい釣りに行ってきた。

 ダム下の沈下橋から入渓。アダムスP#13・クイルボディP#14・EHC#16とフライをチェンジしながら釣りあがって行ったけれどゼンゼン反応なし。流れが右に変わっていくところでミッジP#20(ブラック)に変えてみた。自分が持っているフライの中で一番小さなやつ。ボディはスレッドのみエアロドライのウィングにグリズリーのハックルを少し捲いてある。

流れが大石にぶつかって弛みが出来ているポイント。流れに乗せてフライを流すとヤマメがギラリ!ドキッとした。ヤマメがいたことがうれしい。それも型がよさそうなやつ。ドラッグが掛かった為かフッキングしなかった。まだいける。一休みさせて再度流した。ヒット!


 その後は同じようなポイントで良型ヤマメを5尾。チビヤマメも沢山居る事がわかった。放流していたとき使っていたようなフライには反応しなかった。フライを小さくしてやっと反応するということは相当なプレッシャーをヤマメたちが持っているということか?



 17時近くになって上流をみたら釣り人がひとり入渓しようとしていた。もう充分遊んだので脱渓。この川でヤマメが確認できた事。そのヤマメを釣るフライがわかったこと。

本日の収穫は大きかった。

●釣行年月日 2008.06.07(土曜日)

 河川名称   R川
 釣行時間帯  08:30−14:00
 天気      晴れ
 気温      24度
 水温      9度
 釣果      イワナ 1
 ヒットフライ    クイルボディ#13

最近は雨ばっかりだった。待ちに待った雨上がり。 気合を入れて4時起きして山形に向かった。 林道へ入るとき検問?に引っかかった。林道入り口で遊漁料や山菜取りの入山料 を徴収しているのだ。当然、私の車も止められた。

「釣りしに来たんですが・・・」と、いうと
「1300円だよ」
「へ?去年は1000円でよかったのになんで?」
「高くなった分、イワナ余計に入れてくれたんでしょうねぇ〜?」
と皮肉をいったら
「山菜取りにすれば1000円でいいから。サービスだよ!」だって。

こんな時はやっぱりダメでチビイワナが一匹のみ(笑)雪代が入ってた。

本流上流部に入渓するもこちらも雨が降ったらしい。 水量大目。水温9度。冷たすぎる(--;ガックシ
しかし、ここって川幅も広くてフライ向き。上流部の渓相がわかっただけでもいいか。。。 落ち着いたらまた来ようと思った。早々に退散。



2008年5月 Fly Fishing Report
渓流に 竿振りまわす 五十路かな

若葉の山路、芽吹きの季節。
日差しに誘われるように、またたく間に緑を増す山々。
五月、本格的な渓流釣りシーズンの到来です。

※渓魚たちはすべてリリースしてますのでご安心を。


●釣行年月日 2008.05.18(日曜日)

 河川名称   Q川
 釣行時間帯  13:00−16:30
 天気      晴れ
 気温      19度
 水温      12度
 釣果      イワナ 7尾
 ヒットフライ     アダムスP#14


 渓流会のE先輩から、今年のQ川はダメかも知れないとの情報が入った。17日に先輩たちは山形県庄内の渓流を探索。そして福島への帰り道にQ川に寄ったらしい。「arareさん、今年はダメよ。魚の気配がまったくしないよ」うそだろう〜と思った。18日、会長を誘ってそのQ川に行った。



 夜勤明けだったので午後からの釣り。ここまで来る道はショートカットしまくりでまともな道を走っていない。はやく真実を知りたい。頭の中はそればっかりだった。渓流会会長Wさんは、テンカラ派。どこかフライ派の雰囲気が漂う人だ。(笑)上流に入渓したけど魚の気配はイマイチ。いつも出る所でも出てくれなかった。せっかく来たんだからなんとかイワナの感触を楽しみたいのは会長も私も同じ考えなんだけれど・・・。出ない。「さぁ〜、arareさん行くぞ!」と一喝された。気を取り直して上流へ向かいました。会長がヒット!いたぁ〜、よかった〜と思った。 

 慎重なストーキングから、静かなキャスト。会長の釣り方は本当に参考になりました。カディス1本で釣りあがって行きます。今回は私のアダムスの方が反応は良かったみたいです。(笑)



 この渓流も結構やられている感じがします。以前はなかった土手の崩壊。大きな石も移動して、ポイントも変わっていました。以前は良かったポイントではまったく反応がありませんでした。でも、上部が木で覆われているポイントではイワナたちは顔を見せてくれて楽しませてくれました。単なる釣り人のプレッシャーならいいのですが・・・

 帰りの時間も迫ってきました。この後、イブニングの為に下流へ移動したんですが、昨年とは渓相がすっかり変わって唖然としました。昨年出来た橋辺りから下流は川石はなくなり、川底は砂で埋まりとてもイワナがすめる場所ではなくなっていました。当然、イブニングの釣りはあきらめました。あのイワナの楽園はいまいずこ・・・ガッカリです(--; 16時半納竿。あの感じだと放流もしてないかもしれません。イワナの手ごたえはしっかりと味わってまいりました。E先輩の情報は正しかったのか?間違いだったのか?今後を見守るしかないですね。会長、お疲れ様でした。

●釣行年月日 2008.05.16(金曜日)

 河川名称   P川
 釣行時間帯  09:00−12:30
 天気      晴れ
 気温      18度
 水温      12度
 釣果      イワナ 1尾・ヤマメ 9尾
 ヒットフライ     EHC#16・アダムスP#14





 朝からよく晴れたいい天気。釣り日和だった。家でモーニングコーヒーを飲みながら、昨日用事を済ませておいてよかった。と思った。きっと新緑が最高に綺麗だと思うP川に行ってみることにした。ゴールデンウィークにかっちゃんが入渓してほかの釣り人との激戦の末、5尾の釣果があったくらいだから今日なら平日だしもっといいかもしれない。。。(笑)

 何年ぶりだろうか。。。長いことこの渓流に来ていなかった。入渓場所に到着するまで釣り人はいなかった。沈下橋で支度を整えてEHC#16を結び釣りあがった。この渓流はとてもクリアーで難儀する。ヤマメがこちらから見える代わりにヤマメも僕が見える。姿勢をとにかく低くして静かなアプローチを心掛ければいけない。落ち込みでフライを流すとアタックしてきた魚がいた。ヤマメだからもう出ないだろうと思ってた。ダメもとでもう一度流したらヒット!イワナだった。写真を撮り終えて流れを見てみるとヤマメがライズしていた。釣りをするよりもそっとヤマメの捕食行動を見ていたほうが楽しい。





 水が本当に綺麗で定位しているヤマメが一目瞭然。とにかくロングキャストで攻める。フライラインが水面を叩くとヤマメが走る。一発でキャスティングが決まると必ずヤマメは出てくれた。この渓流は上手いヘタがわかる正直な渓流なんだね。こんな感じの渓流は、ほかの渓流が増水してどうしようもないときや天候が荒れた日がベストかな。少し濁りが入ったほうが釣りやすいかも知れないと思う。お腹がすいたので12時半納竿。車に戻り、ワンバーナーでラーメンを作りオニギリを食べた。新緑の中で食事は美味しかった。

 帰り道、ヤマツツジが綺麗に咲いていた。そろそろイワナが釣りたいな・・・

●釣行年月日 2008.05.09(金曜日)

 河川名称    O川
 釣行時間帯  12:00−14:00
 天気      晴れ
 気温      19度
 水温      未計測
 釣果      ヤマメ 4尾
 ヒットフライ     EHC#14



 ヤマちゃんが遊びに来て山菜取りに行く事になった。最初にO川支流W沢の近くに行ってワラビをたくさん採った。奥に行くとコゴミの群生も見つけた。ここはコゴミポイントとして誰にも言わないでおこう。この沢に入ってみたがまったくヤマメの気配なし・・・午前中に誰かが先行したんだと思う。こんどはO川の上流のワラビポイントへ行ってワラビを採った。近くの田んぼではやっと田植えが始まっていた。ここにもたくさんワラビがあった。O川本流に入渓。河川工事で荒れた場所は飛ばして1級ポイントへ。ヤマメのでそうなポイントを探した。

 良型ヤマメをヒット。アクリルケースに入れるのが大変だった。毎回この型が釣れれば最高なんだけど・・・その後はアベレージサイズのみ(苦笑) ワラビとコゴミでベストが重かった。14時納竿。

●釣行年月日 2008.05.04(日曜日)

 河川名称   N川
 釣行時間帯  09:00−12:30
 天気      晴れ
 気温      16度
 水温      14度
 釣果      ヤマメ 4尾
 ヒットフライ     EHC#14





 今年は連絡がなかったので来ないのかと思っていたかっちゃんがゴールデンウィーク後半に突然やってきた。渓流についてみるとあいにく小雨模様。かっちゃんは黄色いレインジャケットをしっかり着込み、忘れた私はそのまま入渓。しだいに雨は上がりうす曇の釣り日和になりました。しかし、最初に入渓した場所ではヤマメの反応がまったくありません。と、いいうより魚の気配がないのです。ゴールデンウィーク中は釣り人が次々と入っているのですからしょうがないのですが・・・。ここはあきらめて上流へ移動です。

 次の釣り場へ移動して支度をしていたら、車が止まりました。車の中を見てみると渓流会のE先輩。昨年ヘルニアで手術をしたときいていたのですが大丈夫なの?ここで会うとは思っていなかったのでビックリ。まだ完全復帰とはいかないものの釣りは別。リハビリの一環なんだそうだ(笑)下流がダメだったので状況を聞いてみたらこの辺りは良いとのこと。フライはエルクヘアカディス。邪道だけれど逆引きが有効との情報入手。さっそく試したらヤマメが飛び出した!これだから渓流釣りはおもしろいのだ。

 ここは十年以上通っている渓流なんだけど、むかしから比べるとすごく変わってしまった。特に近年はひどい。毎年入渓しているかっちゃんも今年の渓相の変わり具合には驚いていたようです。大石や底石が動くとそこにいた水生昆虫もどこかにいなくなってしまうのでしょうか?釣れる場所と釣れない場所がハッキリしています。これが我々人間による仕業ならちょっと考えなければいけませんね。12時半納竿。

 で、川を眺めながら車に戻る途中流れに白い扇形の物がプカリプカリ?なにあれ?あれ、どこかで見たような?あ゛ぁ〜ウェーディングシューズのカカト!!なんと先日修理したばかりの私のシューズの踵が剥がれ流れていたのでありました(汗)もちろん、戻って回収し貼り直しましたよ。かっちゃん、お疲れ様でした。楽しい時間をありがとうございました。



2008年4月 Fly Fishing Report
渓流に 竿振りまわす 五十路かな

福島の渓流が解禁しました。
渓流の土手にはカタクリが咲き始めました。
まるで山の妖精たちが歓迎してくれているようです。

※渓魚たちはすべてリリースしてますのでご安心を。


釣行年月日 2008.04.23(水曜日)
河川名称   M川
釣行時間帯  10:30−11:30
天気      晴れ
気温      17度
水温      11度
釣果      ヤマメ 5
ヒットフライ     EHC#18

 今朝、渓流会のAさんにバッタリあった。最近どう?こっちのほうは?と、人差し指を上下させて渓流釣り情報をさり気無くきいた(笑) arareさん、最近、あそこの釣り道具屋さんに行ってないね。とAさんは含み笑い・・・。なんなだよ、気持ちわり〜なんかあったの?つべこべ言わず、すぐ魚拓見て来い〜!だった。それは、Aさんの釣った大きなヤマメの魚拓だった。「ヤマメ35cm」と書いてあったが、僕には体高のあるサクラマスに見えた。ご丁寧に釣り場も書いてあったがたぶん大嘘だろう。(笑) そんなわけで、挑発されて渓流に行ってきました。

一昨日、大雨が降った。河原に着くとやっぱり増水していた。最近、こんなことがしょっちゅう起きる。やっぱり河川工事や山の森林の伐採が問題なんだと思う。森林を伐採された山は保水能力がない。だから雨が降るとすぐに川が増水したり氾濫してしまう。阿武隈山地の山を上空(飛行機)からみるとほとんどが削り取られている。今はもうまともな山や森林がひとつもないのだ。特に僕のホームとしている川は、僕の住む町から山形県に抜ける道路が着工されてもう無残な姿で釣りをする気もしない。住民としてみれば便利な道が出来てとてもいいんだけど・・・でも、複雑な気持ちになるのはなぜ。

 流れ込む沢を見上げるとワサビの花が咲いていた。山菜好きの人なら「花ワサビ」が美味しいのは誰でも知っている。美味しいのだろうけれどここの渓流のワサビは絶滅の危機にある。この花から種が落ちてまたどこかに育つ。だからそっとしておく。とっていいのは写真だけ。しかし、こんどの釣行にはなくなっているのが常なんだ。ワサビの花が見れただけでも幸運なのかもしれないな・・・

 出てくれたヤマメ。35cmはないけれど僕にとっては納得のいく一尾。堰堤近くの緩い流れでライズしていたのを一発でヒットさせた。渓流釣りにはまるといつくかの段階を経る。最初は数釣りで、とにかく沢山釣りたい段階。初心者に多い。次は大物志向で、昼夜問わずに渓流を徘徊するようになる。そして、最終的に自分の納得がいく釣りを目指すのだ。ちょっとおこがましいけれど僕もその「自分の納得のいく釣り」の段階に来ているように思う。フライ(毛鉤)は当たり前で自分で作る。リリースネットも釣竿も自分で作ってそれでヤマメを釣り楽しめる。僕にとってこんないいことはないのだ。

土手に寝転んで撮った写真。ツクシってこんなに綺麗だっけ?あぁ〜釣り人にとって最高の至福の時間です。

 イチゲってかわいい。ヤマブキの花ももうすぐ咲きます。ヤマブキが咲く頃が阿武隈山地の渓流は最高潮になるんです。

 お決まりのストマック。ストマックって何?大きなスポイトでヤマメの口から胃袋まで差し込んで吸引すると食べたものがわかるんですよ。これはフライマンや渓流釣り師にとっては最高のヒントになります。これで食性を知りフライ(毛鉤)や餌を同じものにする。と、やっぱり魚は同じ餌と思って食べる。そうして僕たちは釣りを楽しむわけです。でも、釣りをやらない人にとってはヤマメに対して拷問しているようにしか見えないかな(^^;

 さて、午後は野暮用あり。11時30分納竿。ところどころに咲く山桜も綺麗です。お疲れ様でした。釣りにうつつをぬかし・・・と、言われてあたりまえ、姉さんゴメン(笑)

●釣行年月日 2008.04.06(土曜日)

 河川名称   L川
 釣行時間帯  09:00−13:00
 天気      晴れ
 気温      13度
 水温      8度
 釣果      ヤマメ 6
 ヒットフライ    アダムスP#13・EHC#18

 年度末から野暮用が多くて釣りにいけない日が続いた。渓流釣りをしない人にはわからないだろうけれど解禁日というのは僕ら釣り人にとっては特別な日。仕事をサボっても行きたいのだけれど、年代的にも責任がついて回るわけでサボろうと思ってもそれがなかなか出来ないのだ。しかし、仕事中でも頭の中では渓流に立ってはいたのである(笑)そんなこんなで解禁日から6日目やっと福島の渓流に立つことができた。昨日までの大風ははるか彼方に行ってしまったようだ。お天気は最高の釣り日和。先行者もいないようだね。さて、ボチボチ行きますか!

 

 川原についてみると昨年までとはちょっと違う匂いがする。いつもなら魚の匂いがプンプンしているのに何故だ?ヤマメたちの気配はイマイチ。考えていてもしょうがないのでラインを引き出しフライを流してみた。まだ出ないだろうと思って流したアダムスがちょっと沈んだ。ピックアップしたらヤマメが付いていた。始まりはこんな感じがいい(笑)深場の沈み石にヤマメが張り付いているのがわかった。ロッドで突いたら慌てて逃げた。当たり前か・・・

 今日は福島の渓流解禁に敬意を表してお気に入りのバンブーロッドpara-myukiをチョイス。今年も頼むよ。遡って行くと流れが変わっていた。当然ポイントも変わっている。川の流れが変わるほどの雨は降っていなかったような気がするんだけど、僕たち人間が考えるよりも自然は過酷なのかもしれない。大きな石がいまにも転がってくるような感じでとどまっている。これもまた次の瞬間に変わってしまうんだろうな。。。

 釣り上がりながら川原の土手を見るとカタクリの花。きれいに咲いている。可憐とはこのことをい言うのだろう。

 これはキクザキイチゲ。カタクリさんには負けないわよ〜 と、咲いている。キクザキさんも綺麗よ。カタクリさんが喋った(ウソ)渓流釣りの楽しみは尽きない。ヤマメやイワナを釣り歩きながら野の花を愛でることも出来る。休憩をとっていたらタヌキが「コンニチワ!」と、目の前を横切っていった。そのうちクマさんにもお目にかかることがあるだろう。

 

 昨年は右岸側を流れていたはず・・・新しい流れにはヤマメたちも困っているだろう。そんなことを思いながらフライを流すとポン!とヤマメが跳ねた。どうやら健在のようだ。ところが、何回流してもヤマメは出るけど、乗らない。フライをチェンジしてみる。EHC#18に変えた。

 EHC#18に出たヤマメ。春先のヤマメはフライを追うのが苦手。少し目立って小さめのフライなら上手に咥えてくれる。エルクヘアーカディスはやっぱり凄いフライだ。

 ここで繁殖した自然そのままの綺麗なヤマメ。このまま大きくなってくれよ。今回は魚体が小さいのでストマックは出来なかった。ここのヤマメは水面直下若しくは水中に興味があったようだ。まだ、底にいる魚が多い。土手から見ると岩にしがみついているヤマメが多かった。ドライに出てくれた気の早いヤマメもいたけど、もうちょっと水温が上がればベストな状態になる。瀬に出てくるのはあと一週間位だろう。以下、渓流を彩る春の花たち。

フキノトウのパラダイス。わさびも・・・どこかで作っていたものが流れてきてここで育ったんだろうね。

ヒメオドリコソウたちとツクシの親子。ほんとうに楽しそう〜。

ナズナたちと、ここでは珍しい青いキクザキイチゲ。

青い花のお花畑。一面オオイヌノフグリの花これはちょっと感動。

白い花のお花畑。タネツケバナも見事でした。 福島の渓流よ。今年も楽しませてくれよなぁ〜よろしく!  13時納竿。お疲れ様でした。



2008年3月 Fly Fishing Report
渓流に 竿振りまわす 五十路かな

季節は移ろい、また、巡り来る。
変わらないのは渓流風景とそこに遊ぶ鱒たち。
マンサクの花咲く里川風景
いつまでも残しておきたいんだけど。。。


※渓魚たちはすべてリリースしてますのでご安心を。


●釣行年月日 2008.03.03(月曜日)

河川名称   K川
 釣行時間帯  11:30−13:00
 天気      曇り時々雨(黄砂の影響あり))
 気温      10度
 水温      6度
 釣果      ヤマメ 5
 ヒットフライ    フェザントテールニンフ#18

 今日は黄砂がやってきて、遠くの山々が霞んで見える。時折小雨が降り車の窓に点々と黄砂の跡が残った。先日行った渓流は河川工事で荒れ果てていたので今日は支流に入ってみた。しばらくぶりに来た支流も渓相が変わっていた。見たところほかの釣り師はいないようなのでさっそく入渓。水温6度。水量もちょうど良いかな。

 狙いは落ち込みから緩く流れる水深のあるポイント。思惑通りにヤマメは出てくれた。フライはやっぱりフェザントテールニンフ。好きなフライがあるとやはり釣りは面白くなる。これで釣れないと後がないんだ・・・と、思うとがんばってポイントを探して歩くようになるからヒットする確立も高くなる。渓流釣りの釣果はフライじゃなくて足で稼げ。自分で言って自分で納得する。(笑)

 このポイントは水深がなかったのでインジケーター下を短く調整してヒット。中央の石の下から出てきてくれたヤマメ。ちょっと痩せてサビが入ってる。インジケーターの釣りは水深に合わせてコマめに調整することがいい結果に結びつくことが多い。

 ここって以前は釣りにくい川、魚が少ない川として僕の頭の中にインプットされていた。底石が砂で埋まっていたし藪沢という印象が強い。しかし、こうやって久しぶりに来て見ると、とても釣りやすい居心地のいい川になっている。ほかの川が釣りやすい川から釣りにくい川に変貌していくように、この川も変わってきているのかもしれない。やっぱり川は生きているんだと思う。

 ライズを見つけてとったヤマメ。ユスリカがハッチしていた。もうちょっと暖かくなれば元気のいいやつが続々と現れてくるに違いない。

  ↑中央の平らな石の前で虫を捕食していた。ストマックしたらまだ生きていたユスリカが羽をバタバタしていた。色は黒、#18くらいの感じかな。

 途中でみつけた石を跨いでいるまだ若い木。いったいどんな風にしてこんな格好になったか不明。しかし、みょうにぎこちない格好だね。がんばれよ。

この後、チビヤマメ2尾追加。魚止めで納竿。お疲れさまでした。

●釣行年月日 2008.03.01(土曜日)

 河川名称   J川
 釣行時間帯  9:30−14:00
 天気      晴れ
 気温      5度
 水温      3度
 釣果      ヤマメ 2
 ヒットフライ    フェザントテールニンフ#18(ラメ入り)

 3月1日。マンサクの花がすでに咲いていた。梅の蕾もだいぶ膨らんできた。陽射しはもう春だ。そして、宮城県の渓流があけた。

 

 釣り場に着いてみると河原にはまだ雪が残っていた。2月には毎週1回雪が平地でもちらついていた。標高が高くなればなるほど雪が多いのもあたりまえか。今月半ばにはこの雪もなくなることだろう。水温3度。ライズはない。解禁日はニンフで勝負するしかなさそうだ。フェザントテールニンフを結びインジケーターとショットをつけて今日のポイントを探した。

 奥に落ち込みがありそこからゆっくりとした流れが続いているポイント。結構な深さがあり底石も適度に入っているようだ。周りの石上の雪に釣り人の足跡はなかった。ラインを引き出しフライを白泡の手前におき流す。インジケーターがぽっかり浮いて流れてくる。右手前の大石の前でククッーっと沈んだ。ゆっくり合わせた。今シーズンの初のヤマメは引きはクン・クンと、気持ちよかった。

 この渓流は河川工事が行われていてたいへんな変わりよう。楽しみにしていた以前のポイントはなくなってしまった。でも、渓魚たちはどこかにいるはずだ。新しい川に来たと思って楽しむことにしよう。

 同じようなポイントでまたヒット。右側の深みに魚が群れていたのを眺めていたら向こう合わせのヒット。想定外?だったのでかかったときは驚いた。(笑)

途中、車に戻ってオニギリとカップラーメンで昼食。そのあとは釣り人が歩いたようなポイントばかりでおしまい。3区間釣り歩いて今シーズンの初釣行は2尾。満足して納竿。阿武隈山地の里川よ。ことしも、よろしく!




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