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2005年6月 Fly Fishing Report
渓流に 竿振りまわす 四十路かな

阿武隈山地はアカシアの花が満開です。
森は緑をいっそう濃くして、渓流はイブニングに移行しています。
梅雨にはヤマメたちの活性はあがり絶好調!のはず。。。

※渓魚たちはすべてリリースしてますのでご安心を。


●釣行年月日 2005.06.06(月曜日)

 河川名称   V川
 釣行時間帯  14:00−15:00
 天気      晴れ
 気温      22度
 水温      冷たかった(−−;
 釣果      なし。
 ヒットフライ    なし。

 

 最近なんだかついてない。。。
午前中はフライラインの手入れをしてたんですがあまりにも天気が良いので午後から川に出かけることにしました。森の緑と青く透き通った空が気持ちよかったです。ちょっと水量が多くなっているけれどなんとかいけるだろうと思い入渓。でもね、思ったよりも水に勢いがありました。いつもは難なく渡渉する場所でアクシデントが発生。沈み石に足を乗せれば渡渉は簡単なところですが水嵩があるので沈み石が見えませんでした。たぶんこの辺だろな?えーぃ、行っちゃいましょう。と、勢いをつけて飛び移ったつもりだったんですが、みごとに踏み外しましてドブーン!首まで水に浸かってまいりました。大石の上で裸になってシャツを絞り、パンパンと水分を払い、甲羅干しをしてきました。一瞬、リバランの一場面を思い出しました。これもなかなか出来ないことだよな。。。ロバート・レッドフォードあられ。。こんな日もあっていいよ。(笑)


●釣行年月日 2005.06.05(日曜日)
 河川名称   U川
 釣行時間帯  15:30−16:15
 天気      晴れ
 気温      22度
 水温      16度
 釣果      ヤマメ3
 ヒットフライ    アダムスP#15

  

 イブニングを狙って出かけてきました。今から釣りあがって行けばめざすイブニングポイントにちょうどいい時間に到着するはずです。16時、ハッチが始まりました。それに伴ってヤマメの出もまずまずです。今年のヤマメは体高があるような気がするんですよね。気のせいかもしれないけど。。。昨年は6月からは釣りに来れない状況でした。こんなにいい季節にロッドが振れないのは辛いものがありました。でも、釣りよりも大切なものはいくらでもあるんだものしょうがない。人は人に支えられ、人を支えて生きて行くんだもの。

  

実は、釣りにいけないぶん、フライロッドのキットを購入して磯村正己氏著「フライロッドを作る本」を見ながらロッド作りを始めたんですよ。これが昨年から解禁まで結構はまりまして試行錯誤の末やっと一本出来上がりました。自分で言うのもなんですがこれが結構名竿でして気に入っています。オービス・セブンフォアタイプ(7’0”、#4、3pcs)です。今年の春から使用していますが釣果的には最高です。なぜかわかりませんけどあわせが決まるんですね。今の主流はアジャスタブルプレーニングフォームで調整可能なタイプのようです。初心者としては固定式のプレーニングフォームで充分でしょ。でも、これがなかなか手に入りません。それがなければ買わない。あれば買うから何とかしてちょうだいな。つるや釣具店の山城さんには大変お世話になりました。

  

しかし、この処女作、使っているうちにいろいろ欠点が見えてきました。と、いっても僕の作り方がダメなんですけど。f(^^; トップとミドルの間のフェルールがガタガタいうのです。フェルールの取り付けか擦りあわせに失敗したのかもしれません。この日ヤマメを釣り上げて写真を撮りリリースして、さて上流へと思ったとき、トップにリーダーが絡んでしまいました。ちょっと力を入れてラインを引きロッドが弓なりになった時、ボキ!といやな音がしたんです。ミドルセクションのメスのフェルールの根元でポッきりと折れてしまっているではありませんか。そんな〜馬鹿な。。。16時15分あぁ〜処女作のフライロッドを折ってしまいました。イブニングなんて嫌いだ。。。

●釣行年月日 2005.06.02(木曜日)

 河川名称   T川
 釣行時間帯  11:30−15:00
 天気      曇り
 気温      15度
 水温      15度
 釣果      ヤマメ6・ウグイ3
 ヒットフライ    ソラックスダン#16

  
 春先に通った川に行ってみました。すでに夏の花ノカンゾウが咲いていました。川沿いの樹木は緑を濃くしています。ライズを見つけてフライを流すもウグイばかりがよくかかります。川中をみるとトロ場にはウグイが産卵のために大群をつくっていました。これではヤマメも引いちゃいますね。

  
 ヤマメを探して上流へ移動しました。落ち込みでヤマメがフライを追うのがわかりました。13番から16番にフライサイズを落としてもう一度流すとヒット!かわいいヤマメでした。

  

ロケットヤマメがいる堰堤に着きましたが一投目にこぶりのヤマメがきたきりで反応がなくなってしまいました。すでにヤマメたちにとっては夏なのかもしれませんね。さて、イブニングの用意でもするか。。。15時納竿。


2005年5月 Fly Fishing Report
渓流に 竿振りまわす 四十路かな

阿武隈山地の渓流にはニリンソウの花が咲きました。
僕の大好きな山吹の花は今が満開。
渓流沿いの樹木の小枝は萌葱色。
風薫る5月。渓流は気持ちいいよ〜。

※渓魚たちはすべてリリースしてますのでご安心を。


●釣行年月日 2005.05.28(土曜日)

 河川名称   S川
 釣行時間帯  14:30−16:45
 天気      晴れ
 気温      18度くらい?
 水温      未計測?
 釣果      ヤマメ8
 ヒットフライ    アダムスP#15

  

 増水しているはずの川が平水に戻ったとの情報が入りました。仕事でちょっとお疲れモードだけど、チャンス到来とばかり行ってまいりました。ついこの間までは大増水でゴンゴンだった流れが今は落ち着いていました。川岸を見ると増水していた後がくっきりと残っています。約30cm位でしょうか、減水しています。しばらく来ないうちに河原には葦が勢いを増し土手の樹木は緑を濃くしています。

  

案の定、ヤマメたちはポイントに戻っていました。いつものコース通り遡っていきます。前回、前々回とイワナたちを相手にしていたからでしょうかヤマメの引きがとても強く感じます。ヤマメたちのコンディションもよいようです。ひらきでの出来事。ここは一級ポイント。歩きなれた川なので左の川底がえぐれていて深くなっているのは承知していました。手前には大石がありアプローチするには絶好の場所があります。大石の影にポジションをとりフライを流します。南岸なので丁度日影でフライははっきりとは見えません。腰を屈めると辛うじてウィングのカーフテールのシルエットがわかります。フッ、とシルエットが消えると同時にラインを引きロッドを立てます。ググッと魚信が手元に伝わってきます。

  

うっ、でかい!ロケットヤマメか?その見えない魚は上流へは走らず、僕のほうへ向かって、いや、大石に向かって突進してきました。とっさに大石に飛び乗り糸ふけを取り体制を立て直しました。魚は大石の下へ潜りこもうと必死です。ロッドを大石から離し大石に潜りこまれないようこっちだって必死。しかし、僕の抵抗は空しくその魚は完璧に大石の下へと潜りこんだようなのでした。これは悔しい〜すネ。大石の上に立ち上がりロッドを高く上げリーダーは足元の大石の下へ潜り込みなんとも妙な格好です。あられさん、ナニ釣ってんの?石だよ(爆) デカイと思った魚に逃げられた時はだいたい取り込みを考えていない場合が多いです。大抵、主導権は釣り人にあるのですが、今回のように主導権をヤマメに握られる場合もあります。ロケットヤマメを釣るときのポジションの取り方は今後の課題だね。

●釣行年月日 2005.05.21−22(土・日曜日)

 河川名称   P川・Q川・R川
 釣行時間帯  21日:13:40−18:00
          22日:09:00−13:00
 天気      晴れ
 気温      22−24度
 水温      8−12度
 釣果      イワナ7
 ヒットフライ    コーチマンP#12

 かっちゃんと猫さんが秘密の川に行くと言うので僕も同行させていただきました。待ち合わせの場所に行くと、なるほど近くにありながら一度も入ったことがなかった渓流でした。すぐそばまで釣りに来てはいるもののなぜかいつも通り過ぎてしまう場所。林道を入ると国道の賑やかさとは正反対に森閑としています。巨大な森が目の前に現れ鬱蒼とした林道を抜けて目的地へ到着。イワナの聖域にふさわしい渓流でした。待ち合わせにはまだ時間があったので上流を探索します。釣り人と思われる車が5台。土曜日だし入渓者が多いのも無理はないよね。かっちゃんの車もその中にありました。ご挨拶は「よっ!晴れ男!」かっちゃんと猫さんは僕よりも30分位前に到着し下流部を釣っていたようです。「イワナの反応はバッチリよ!あられさん!」とかっちゃんは興奮状態でした。この上流に車が4台あり釣り師の可能性が強いのですがあえてこのまま遡行を続けることに決めました。急いで仕度を整えて入渓。入渓点から下ったところに良い淵がみえてたのでちょっと攻めてみました。いきなりフライにイワナがアタックするではないですか。初めての渓流でしかも入渓してすぐに反応があったものですからもう心臓バクバク状態になり上手くフライを流せません。フライを頭上の枝に取られてあえなく退散。ふたりの後を追いかけます。

  

倒木のそばでイワナを見つけて狙っているようでした。あれま?前方を見ると人が下ってくるのが分かりました。先行していた釣り人のようです。挨拶をし釣果を聞くと「誰も入っていなかったので結構良かったよ。」とのこと。こんな時は渓流を休ませるために河原に腰掛けちょっと休憩をとります。かっちゃんは今日はテンカラでの釣行。5月初はフライマンだったのですが彼は時々変わります(^^; 猫さんもテンカラです。本来は餌釣りですがフライ、テンカラもやるバリバリの万能釣り師。関東の源流部会に所属して奥多摩辺りの源流は庭のような方です。テンカラは餌の合間にやっていますといたって謙虚なんですが、僕のみたところテンカラはかなりの腕前です。さて、僕たちも休めたしイワナも警戒を解いたところで遡行開始です。 激しくはない、色濃く、水量豊かに、優しく、厳しく、イワナの聖域は始まります。流れの中央にあった石裏を攻めるとこの渓流での初イワナ。水が綺麗だからでしょうか魚体は全体的にブルーに近く、優しい目をしているのですが野生の風格がありました。みなさん次々とポイントでイワナを釣り上げていました。さっき釣り人が下ってきた渓流とは思えませんね。

  

 ここはイワナが定位しているのがわかるんです。まさにサイトフィッシングでありました。二列目はかっちゃんのテンカラ釣り一部始終であります。かっちゃんテンカラ上手なんだね。見直したぞ〜。

  

左かっちゃん。中央猫さん。右あられ。友がいて、渓があり、ロッドがしなる。やわらかな薫風のなか釣り人の幸福はつづいていきます。

 「あっ!大きな岩魚がいるよ!!」と、聞こえたその直後に猫さん大物ヒット!猫さん熟練した取り込みで無難に大イワナを足元に寄せてきます。

あまり大きかったのでバレたら大変と僕のネットで掬い上げました。上の写真です。素晴らしいイワナ、これにかわるものなし。単独釣行で尺イワナにあうことだって難しいのに、3人でワイワイガヤガヤ遡行しながら尺アップを釣り上げた猫さん。あられ参りました。m(_ '_)m 

  

この渓流、大きな堰堤がありその都度高巻きやヘツリをしなければなりません。これが恐怖でした。(^^; 猫さんは山岳渓流で鍛えているからヒョイヒョイと猫のように高捲きしてしまうんですね。これが猫さんのニックネーム由来だったんです。これはやばい!と思ったときはもう遅かったのでした。猫さんのあと、あられさんは崖っぷちをはいつくばり、両脇断崖絶壁の尾根で悲鳴をあげ、「下を見るな!」って言われるとツイみてしまい足が振るえてどうにもならず、切立った崖を登るのになんで2ピースロッド持ってきてんだよ!と腹が立ち、「あ〜怖ぇよ〜!かっちゃん、こんな話聞いてネーよ〜!」と後ろをみると間をあかさずにかっちゃんが登ってきてる。引き返せば落石するからあぶねぇし、あぁ〜行くしかねぇ〜(泣)。林道に戻ったときにはもうヘトヘト。「もう二度とこねぇからなこんなとこ!」
が。しかし。。。林道から眼下の流れの中に大きなイワナの影を見つけてしまうと釣りたい一心から釣り人にまたもどり崖を降りていくのでした。(爆笑) この日、イワナ5尾。白い花、激流が川底を削り、風が岩壁をそぐ、人を畏怖させる原始の巨岩、立ち枯れた巨木、人を寄せ付けない鬱蒼とした原始林、この渓に息づくものすべて天然。大自然に感謝。18時納竿。温泉に入り食事をし明日の釣場近くの道の駅に到着したのは23時頃。もう、日中の疲れでシュラフに入るなり熟睡でした。Zzzzz....

  

 翌朝、目覚めると身体があちこち痛い、崖から落ちる夢をみたからなぁ〜(-。-; 予定していた川に到着したのですが雪代が入っていて状況極めてよくありません。渓流沿いにはまだ残雪がありました。毎年この時期には消えるんですけど、大雪のなごりだろうね。フライを流してみましたがまったく反応なしです。あきらめて山菜を採りました。猫さんは山菜&植物に詳しくてヤマウドやウルイ、コゴミを、かすみのお土産にと採ってくれました。立派なヤマウドは最高に美味しかったですよん。猫さん、ありがとさん。

  

イワナをあきらめきれずに隣の川に移動。規模的に小さな川なので雪代の影響も少なかったんだと思います。石裏の水が巻き込んでいるところとか倒木の陰とかでヒット!相当時間フライを浮かべていなければ出てこないといった状況で苦戦しましたけどイワナの顔がみれました。

  

通りがかりの地元の人にお話を聞いたら「今年は6月入ってからだ〜」とのことでした。、残念まだ早かった。東京まで帰る時間を考慮して13時納竿。この日イワナ2匹。かっちゃん、猫さんお疲れさまでした。高捲きヘツリの連続は楽しかったぜ。(大ウソ)

 帰途、近くの温泉に入り疲れを癒し、美味しいラーメンをすすり、温泉街をぶらついてまいりました。土産物屋をひやかしながらブラブラ猫さんは山菜籠をゲット。かっちゃん&猫さん、またよろしく(^^)

  

●釣行年月日 2005.05.12−13(木・金曜日)

 河川名称   O川水系(支流群)
 釣行時間帯  12日:14:30−17:30
          13日:06:00−12:00
 天気      曇り時々小雨
 気温      7−11度
 釣果      ヤマメ 1 ・イワナ26
 ヒットフライ    アダムスP#15・コーチマンP#12・クイルボディーP#16

 ゴールデンウィークも終わり静かな渓流がまた戻ってきた。かすみには「男一匹さすらいの旅にいってくるからよ。じゃな〜あばよ〜」と言った。「いかないで〜わたし寂しい…」とはならないんだなコレガ(^^; 
「どこまで行くの?」「山形県○○○○川」「行くところが決まってるくせにどこがさすらいなのよ!」「るせー!そんなこといわれても絶対にさすらってくるのだ!!」 まっ、そんなわけで、まっすぐ山形県○○○○川に到着。さすらいになってないかも? この水系では毎年いい思いをさせていただいている。紹介してくれたそうめにすと諸氏に感謝。感謝。今日は大陸から冷たい空気が入ってきていて気温がグッと下がっている。なんでも3月下旬並みの気温なのだそうだ。気温11度、水温9度。条件はあまり良くないけどここまでやってきたからにはロッドを振らないわけにはいかないよね。ここのイワナ用に捲いたフライは、ロイヤルコーチマンP#12。別名「ザッコロイヤル」と巷では言われております。渓魚の王様にはフライの王様をもって対処するとの考えであります。はい。

  

 仕度を整えて14時半入渓。水温が低いため流れには出ていないとの判断で流芯脇と両岸ぎりぎりを重点的に攻めます。両岸の葦の下はえぐれてイワナの自然の要塞となっているのがわかります。こういうところが沢山あるからイワナが残るんでしょうね。1尾目のイワナは期待を裏切って流芯でヒット!やるきのあるイワナもいるようです。

  

今年初めてのイワナ釣りだったので古い本を読み返してきました。そこに載っていた”イワナ釣は石を釣る”の格言。なるほど〜とメモメモ。その格言どおり石周りは丹念に探りを入れます。止水では浮かべられるだけ浮かべておきます。ここでヒットしたイワナはフライを口の奥までがっちり吸い込みます。手際よくフライを外してあげなければなりません。フォーセップは渓魚を元気なままリリースするには必需品だと思います。

  

橋の工事が始まったようです。この前後では場アレがひどくまったく反応がありませんでした。ここは飛ばして上流の堰堤下でライズみっけ。中州に上陸し慎重に近づきキャスト。ストップ&パラシュートでティペットにスラックをいれます。ドン!ロッドは弧を描きリーダーは水面に突き刺さっています。「クーッ、気持ちいいよね〜。これなんだよな〜」ひとりで悦に入ってしまいます。このレーンでイワナはフライをくわえてくれると思っているところに、思惑通りにイワナがのってくれる。この上ないフライフィッシャーの喜びですね。

  

空を見上げるとツバメがたくさん飛んでいます。ということは虫もたくさん飛んでいるということか?時間もそろそろイブニング。

  

 堰堤を越えると取水口があり水深のあるプールがありました。見るからにイワナが溜まっていそうなところです。ここも一投目でヒット!岸際には枯れた葦が沢山水面に倒れています。ここは寄せてくる時葦に絡まってしまうので注意しなければなりません。場を荒らさないためにもそのまま下流へイワナを誘導して取り込みます。下流へリリースして二投目にもヒット!ここでも思惑通りの釣りが出来ました。顔がほころんでいる自分がわかります。(^^)

  

流芯を流すとヤマメが釣れました。なるほど。。。なんてイワナとヤマメのポイントを見比べてしまうのでした。橋の所まで来てポイント上の葦にフライをとられたところで17時半納竿。釣果はヤマメ1尾、イワナ18尾、満足、満足。

  

周辺の田んぼは代掻きもすんで、もう田植えを待つばかり。畦道をランドセルを背負った子供が帰り道を急いでいます。腰の曲がったおじいさんが畑を耕して、手押し車のおばあさんは散歩のついでに井戸端会議ようです。夕餉のしたくでもしているのかどこからかいい匂いがしてきます。のどかな田園風景と集落のバランスがとてもよいですねぇ。清く正しい日本の風景がここにはあります。小雨がポツリポツリと降ってきました。五月雨ふったら傘さして、傘がなければ濡れていく。これがさすらいかなぁ〜。#ぜんぜん、さすらってねぇ〜ってば。。。

 みんなの石の湯 道の駅わくわくランド

 さすらいの旅には不向きな看板が出ていました。「熊が出没しています。注意。事故のないよう注意してください。山形県。」いくら車中泊でも熊に喰われたなんてことになっては惨めだから山を降りることにしました。その前に峠に新しい温泉が出来たようだったのでちょっと寄ってみます。どんな温泉なのか聞くだけと思っていたのだけれど受付のおねえさんに「お客様は幸運ですわ!本日はキャンペーン中なので浴衣バスタオル敷物セットで1000円のところ500円でご入浴できますよ。うふふ。」むむ!うふふ、ときたか。おねえさんが美人だったのでそれじゃ〜とポケットから500円玉を出して渡してしまった。これはさすらいの旅ではよくあることなのだ。(^^; 今流行の岩盤欲だった。15分入って5分休憩。これを3回続ける。すっかり汗を流してリフレッシュした。あとは車で寝るだけ、男の一人旅はきらくな旅。昨夜は3時間だけしか寝ていなかったことを思い出したらいつの間にかZzzzz。。。気がついたら朝だった。暗くなってから着いた道の駅だったのでわからなかったけど随分と立派な施設であることがわかった。かなりの数の売店と駐車場も思いっきり広い。相馬の道の駅とはえらい違いだった。いいとこめっけ、次回もここにするぞ。早々に渓流上流部へ移動。車から降りると清清しい朝の空気。気持ちいいよ。でも、気温7度とちょっと寒いです。フリースを重ね着して仕度を整えます。

 午前6時入渓。入渓点には新しい足跡がありました。昨日入った釣り人のものだと思います。やはり反応が無いまま釣りあがって行きます。それにしても虫がまったく飛んでいません。あちこち探してもいないんですね。いつもは絶対出るところでも反応なし。竿抜けしていそうな石周りを丁寧に攻めてヒット。同じようなポイントばかりで1時間で3尾のみ。釣り人の入っていないうちにと思っていたのですがやっぱり朝一番はまだ早かったようです。調子が出ないので車に戻り朝食にしました。ブドウパンにチリトマトヌードル、それにホットコーヒー。ここは瀬音しか聞こえないダイニング。時折、小鳥が鳴く静かな森を眺めながらのモーニングコーヒーは格別なものです。その後再び入渓しニンフに切り替えてで2匹追加。ロケーションは最高なんですが。。。釣り場を変えるべく脱渓しました。

  

  

  

 林道をトボトボと歩いていると見覚えのある車が。。。「どうも、どうも」とあれ!「秀」さん。お仕事の合間に陣中見舞いに駆けつけてくれたのでした。「秀」さんは寒河江のテンカラ師。師匠と呼ばれる釣り師で弟子に佐藤さんがいます。「秀」さんの師匠が都筑さんで、都筑さんの弟子がPLAさんで。「秀」さんとPLAさんは兄弟?で、東根には雑魚さんというテンカラ名人がいるわけです。それに山形市のフライ名人のほしさん&庄内のテンカラ師ゆめさんが加わります。これがテンカラ集団そうめにすと倶楽部山形の諸氏であります。僕もフライからテンカラに移行しようと思っていたときがありまして、その時に都筑師匠に喝!されましてフライ道をまっすぐに進んで来れたわけであります。やはり恩師にはかわりありません。

 「秀」さんに山形渓流の状況をお聞きしました。最近は雪代の終わった渓流に釣り人が集中していてイワナのプレッシャーも相当なものだよ。ここも同じだよ。こないだね、いい場所みっけた。○○○○川の支流で結構型のいいのが釣れる。釣り人も少ないのだ。でもね、こんな寒い日は釣りなんかしちゃだめよ〜。だって(^^; イイこと聞いたぞ〜よっしゃ次回はそこだぞ〜(^^)お互いに「記念写真!記念写真!」と言い合いながらのショットです。ふたりで向き合って写真撮り合うのは慣れてねーよ。やっぱり僕たちはおかしい?よね(^^; 今回は急な山形釣行でしたのでご一緒出来ませんでしたが次回はバッチリ連絡してからいきますのでよろしくお願いしまーす。

  

「秀」さんと別れてから釣り場を下流に移動しました。虫が飛んでいますようにと下流部の水温に期待したわけです。護岸された流れに沿ってイワナが定位しているのが見えました。定位しているイワナの上をフライが流れていきました。だめか。。。と、ピックアップしたところへ、バシャ!ウッソー!いまのヤマメの出かただよ!思わず声を出してしまいました。別の魚が出てきたのにはちょっとビックリしました。気を取り直して定位しているイワナに再びフライを流します。イワナはスッーと浮き上がりフライを吸い込みました。ヒット!良いじゃん。

  

堰堤下には大きな沈み石が見えました。その上をフライが通過するようにします。岩魚はよっこらしょ!と出ては消えていきます。その内に姿が見えなくなりました。フライをクイルボディーP#16に変えました。テールに2本のムースボディ。スリムなボディーです。その奥にフライを流すとヒット!ガップリとフライを咥えていました。天気が回復してきたのですがそれに伴って風が吹き始めました。これではちょっと厳しいかな。。。大きな堰堤群が見えてきた手前の落ち込みで風に逆らって投げた戻り気味のフライにヒット!超ラッキーです。リリースして手前の水面をみるとモンカゲがハッチし流れていきます。そうかーやっぱり午後だったんだね。上流を見ると釣り人と思われるデリカが止まっています。もう、これまでだね。

  

ありがとう山形!この日イワナ8尾。2日でイワナ26尾、ヤマメ1尾。上出来でした。12時納竿。集落に農家の直売店があったのでちょっと覘いてみました。店番のおばさんにいろいろ聞いて、ヤマウドと筍、それにアイコ?という山菜をお土産に買いました。ヤマウドと筍は食べ方はわかるけどアイコは?なるほど味噌汁の具としていただくそうです。このおばさんがじつによかった。人を和ますやわらかい訛り山形弁ってこれなのだ。旅に出てその土地の方言を聞けることは嬉しいよね。思えば遠くにきたもんだ〜♪と実感したのであります。この旅の締めくくりは山形の板蕎麦しかないっしょ。男一匹さすらいの旅、お疲れ様でした。(^^)



●釣行年月日 2005.05.04(水曜日)

 河川名称   N川
 釣行時間帯  08:00−15:00
 天気      晴れ
 気温      28度
 水温      13度
 釣果      ヤマメ 7
 ヒットフライ    アダムスP#15

  

 東京のかっちゃんと、かねちゃん、それに福島のALPHAさんが遊びに来るというので釣り場をどこにするかかなり悩みました。悩みぬいてN川へご案内してみたけど、これがゴールデンウィークにもかかわらずベーリーグッドでありました。(^^)このメンバー面白いことにそれぞれ釣り方が違います。かっちゃんはフライフィッシングで、かねちゃんはエサ釣り、そしてALPHAさんはテンカラなんですね。狙うポイントもそれぞれでありまして大変面白い釣行になりました。エサ釣りのことがわかればフライは2倍面白くなる。その上にテンカラのことがわかるとフライは4倍面白くなるんですね。みなさん知ってました?

  

 それぞれの釣り方にはそれぞれの思惑があり考えがあります。時間と空間を考え方が違った釣り方をする人とは共有することは出来ないのじゃないかな?と思っていたけれど違うことがわかりました。釣り師は皆、渓魚のいる川を愛しそんな川を求めてやってくるのです。その為にはいろいろな方法として漁協が放流したり、愛好会による放流を行ったり、キャッチ&リリースを奨励したりしているんだよね。僕たちは自己満足の為に放流したりはしない。この阿武隈山地の渓流にヤマメが沢山いてほしい。それを渓流を愛する人達と共有したいというのが本当の気持ちなんだよね。

  

 ALPHAさんは一年ぶりの再会でした。前回一緒に来たときも今頃だったよね。あの時は何匹いったけ?20位はいったよな。と東京組みにさりげなくプレッシャーをかけます。が、ところがドッコイ。関東の魚に比べれが東北の魚なんてちょろいもんさ。と、かっちゃんが反撃。とりあえず、不案内な関東組みを福島勢で二分。それぞれの区間に入渓しました。かっちゃんとALPHAさんは下流の区間へ入渓。僕はエサ釣り師のかねちゃんと上流に入渓します。エサ釣り師との釣りは最近ほとんどなかったので戸惑いました。かねちゃんも最近はほとんど竿を出してなく久しぶりなんですよ。との、ことでしたので先行していただきました。釣りあがっていくも反応がありません。これは不味いかも。。。と思っていたのですが瀬でいきなりヤマメがヒット。これならと思い釣り上がりました。僕はエサ釣りの感覚がわからずにかねさんに思ったようにアドバイスが出来ないまま追いかけました。その内にかねさんが昔の感覚を取り戻したようでヤマメをかけ始めました。いままでどうして良いかわからなかった僕も同行者の調子が上がってきたのでひと安心です。それにしても休日というのに反応が良いです。早朝の待ち合わせが功を奏したのでしょう。(^^)時間がきたので下流の組と合流して車を走らせ昼食を取りながら移動。場所変えです。

  

川幅の広い場所で4人そろって入渓しました。ここまで移動してきて釣り人らしき人は1人?こんなことがあるのかいな??僕たちは本当にラッキーです。釣り人が4人揃うとなかなかみごとなものです。(^^; ALPHAさんは最近仕事が忙しいくてストレスもかなりたまっていたようで「渓流釣りはやっぱりストレス解消には最高!」と、仕事の疲れを癒すかのように釣ったヤマメを見ながらリリースしていました。それぞれが釣り方は違うけれども、思い思いのポイントを探りアッチでヒット!コッチでもヒット!かっちゃんが「でた〜!」「でた〜!」とヤマメが出るたびに叫ぶから、いい加減にみんなあきれて「でた〜じゃない!かけれなかったらへたくそ〜なの!かけてから叫べ!」と言われておりました。(-.-; 「でた〜!」またかよ。。。と思い、かっちゃんの方をみるとセージ#0のロッドがみごとに曲がっている。やったね、かっちゃん。これでわざわざ東京からきた甲斐があったね。ガイド役の僕も肩の荷を下ろしたのでした。ふぅ〜。

 なんだかんだで僕も7匹の釣果がありました。4人揃って記念写真。風がなんだかとっても心地よい感じです。この薫風の中、楽しい釣り仲間達と釣行できたことはとてもよかった。15時納竿。 かねちゃん、かっちゃんを師匠にしてぜひ毛鉤でヤマメにチャレンジしてください。かっちゃんは釣り道具は天下一品だから。技?それは、そのバックにいるそうめにすと倶楽部の都筑師匠、PLA主宰、雑魚名人、「秀」名人がおりますのでご安心ください(^^) かっちゃん、ALPHAさんお疲れ様でした。次はそろそろ山形だね。



●釣行年月日 2005.05.01(日曜日)

 河川名称   L川・M川
 釣行時間帯  09:00−16:30
 天気      晴れ
 気温      28度
 水温      14度
 釣果      ヤマメ 7
 ヒットフライ    アダムスP#15

  

 茨城からNOBEさんとKUMIKOさんが遊びに来てくれました。いつもは大物シーズンの秋にターゲットを絞ってこちらに来られていたんですが、今シーズンはすでにホームリバーにも釣りに行ったとかでやる気満々なのであります。(^^)この季節の野の花はとても綺麗です。これを満喫しない手はありません。渓流に続く山道を走っていくと山吹の花が咲き乱れていました。この美しさにはお二人にも感動していただいたと思いますよ。川原に降りるとニリンソウが咲いています。スミレも色とりどり可憐な花を咲かせています。予定していたL川に入渓したもののすでにフィッシングプレッシャーはピークのようでなかなかヤマメたちは出てくれません。こんな時の対処法はとにかく長くフライをナチュラルに流すこと。よく見てみるとフライの下にはヤマメが「これはなんだ?餌なのか?」と行ったり来りしているのがわかります。そのうちに「餌に違いない!」と早とちりしたヤマメがパクリとやるわけです。ハイプレッシャーな釣り場に良く見られることなんですが、しかし、時間ばかりくって釣果が伸びず釣り師のほうにかなりプレッシャーがかかります。(^^; こういった場所は早く切上げたほうがいいよ。

  

 林道を抜けM川に移動します。川沿いを走ると釣り人が多いです。げっ!今日は日曜でした。それにゴールデンウィークの真っ只中ですよね。こんな時は竿抜けしている区間を探します。釣り人と思われる車から下流とか、今の時間と上流にいる釣り師の人数や距離とか、今までの経験とか、第六感とか結構いい加減なのですが釣りたい一心から自分を信じて入渓。入渓地点でヘビが流れていくのを見ました。れれ、これは運がいいよ。下流に下りフライを流してみるとヤマメが飛びつきました。当たり〜!とても入渓しやすい所なのですが今日の釣り師たちはこういったところを敬遠したに違いありません。さっそく釣りあがります。NOBEさんとKUMIKOさんはフライロッドを2人で1本しか持ちません。いつだったか理由を聞いてみたことがあります。KUMIKOさんがロッドを振っているときはNOBEさんはそれを見ているし、NOBEさんがロッドを振っているときはKUMIKOさんが今度は見ている。2人で一緒に遡行するからロッドは1本で間に合うんだよね。それに経済的なんだとか(^^)交互にロッドを振る光景はとても微笑ましいです。NOBEさんたちはパラシュートタイプのフライを使っています。蛍光色のウィングはよく見えます。竿抜けといってもヤマメたちが神経質なのは変わりありません。フライを流す時間は長い程いい感じです。ドラッグさえかからなければいい釣りができるのですけど。。。NOBEさんはあわせ切れの連続でちょっと思っている釣りが出来ていない感じ。NOBEさんの後ろでそうめにすと伝統の「○た○そ〜」と思わず叫んでしまいそうになりましたが、ここはグッと堪えてNOBEさんのかけそこねたヤマメを釣り上げてしまうのでした。ガイド役としてはあるまじき行為大変失礼しました(^^; お昼は渓流から上がってオニギリを頬張りました。昨年はお2人との秋の釣行が出来なかった。その分積もる話もたくさんあります。傍らを見ると山菜のノビルの群生みっけ。子供のころ味噌つけて食べた思い出。忘れていることが沢山ありすぎるよね。なんて、話は尽きないのであります。

 NOBEさんが指を差して「あそこを狙うんだよ」なんて言っているのかもしれません。KUMIKOさん「釣れてしまった〜」という感じであります。結構がんばって歩いたね。お疲れさまでした。僕もガイド役としては異例の7匹です。

 お日さまは燦燦、暑くもなく寒くもなく、気持ちの良いそよ風、まさに風薫る五月だったね。楽しく川を遡りヤマメと遊んだ満ちたりた時間。最高でした。また、どこかでご一緒しましょう。ゴールデンウィークの真っ只中の阿武隈山地の渓流は考えていたよりもはるかに立派で正しい日本の渓流でした。16時半納竿。林道を歩いていて車に戻る途中コンビニの袋にワラビがいっぱい採れたのはよかった。今回、ヤマメの写真は一番下にちょっとだけ貼り付けておきました。

  

  



2005年4月 Fly Fishing Report
渓流に 竿振りまわす 四十路かな

福島県阿武隈山地の渓流が解禁しました。
土手にはオオイヌノフグリ。瑠璃色の花がきれいです。
この花はヨーロッパ原産らしいのですが・・・
なるほど、よく見るとそんな感じがしますね。

※渓魚たちはすべてリリースしてますのでご安心を。


●釣行年月日 2005.04.27(水曜日)

河川名称   K 川
 釣行時間帯  10:30−16:00
 天気      晴れ
 気温      23度
 水温      12度
 釣果      ヤマメ 2・イワナ 1
 ヒットフライ    アダムスP#15

 山形県の渓流はまだ雪代が終わらないらしい。イワナ釣りの本格的なシーズン前のウォーミングアップには阿武隈山地のヤマメが最適。ここのヤマメを釣らないとシーズンが始まった気がしないよね。と、雪代難民と化したそうめにすと倶楽部の主宰PLAさんと佐藤さんがやってくる日。空はとても気持ちがいい。街の公園には鯉のぼりがたくさん泳いでいました。今日の釣果もこれくらいだと良いのですけど…ガイド役としてはちょっと緊張しております(^^)

  

 渓流沿いにはやまぶきの花が咲き始めました。阿武隈山地の渓流が本番を迎えたことを知らせているかのようです。待ち合わせ場所に到着してみるとすでにPLAさん佐藤さんは到着していました。1年ぶりの再会。積もる話もあるけれどそれは釣り上がりながら話す事にして仕度を整えます。前回の釣行でウェーダーが破れてしまったのでウェーダー・スパッツ・ウェーディングシューズを準備。やっぱりサッと履けてサッと脱げるブーツフットのウェーダーが不精な僕にはお似合いかな。水温12度。ヤマメにとってはベリーグッドです。PLAさんと佐藤さんはレベルラインのテンカラの使い手。フライの僕にも見習うところがたくさんあります。さっそくPLAさんも佐藤さんも入渓地点でヒットです。

  

  

  

 川を見ればヤマメたちが泳ぎ、山を見れば新緑が芽吹き、空を見上げればスコーンと青く宇宙の果てまで続いて、太陽はやさしくニコニコポカポカ。とても気持ちがいいよ。それに今日のヤマメたちは素直に出てくれます。PLAさんはポイントごとにヤマメをかけます。フライはと聞いてみると黒いボディーに白のハックルを捲いたパラシュート。佐藤さんはエルクヘアーカディス。それにしてもこの二人よく釣りますネェ(^^;入渓地点からしばらく釣りあがったところでPLAさんが体高のあるヤマメを釣り上げました。ヤマメの型が良くなってきたところで僕もフライを流します。一投目で石の手前を狙いましたがフッキングならず。次に石の向こう側を狙います。ラインは石の上に乗せてドラッグを極力避けました。突然「ボコッ!」とフライにヒット。やったぜ!デカイぞ!おや?ヤマメとちがう引きはすぐにわかりました。ノタノタとした引きはまさかと思いましたがイワナです。今年初めてのイワナのファイトを味わいながらランディング。これが結構大きかったので興奮してしまいました。PLAさんが取り込み中の写真を撮っててくれてたんです。上の3列目の写真があられさんの取り込みです。なかなか様になってるでしょ?ヒットしたのは奥の石の向こう側です。そのイワナをみてPLAさん曰く「ガイドがそんなの釣ったら反則だよ」まったくそのとおりです。大変失礼しましたf(^^;。お二人とも順調に釣果をあげています。お昼も過ぎたところで脱渓し次の入渓場所に移動しました。テンカラの釣りは良く見てみるとハリスを水面につけないか、つけても数センチだけです。PLAさんのあわせは完璧でビシッと決まっちゃう。見ていて惚れ惚れします。小場所なんかではフライも同じ様な釣り方をするけれどほとんどティペット・リーダー・ラインをベタっとつける。ヤマメは頭がいいから餌が流れてくる方向を知っていてそこで捕食しようとする。けど、フライが糸に引っ張られてヤマメの思っているところに流れないからヤマメはフライを喰えない。針がかりしないのはやっぱりこのへんだよね。ナチュラルドリフトといとも簡単にいうけれど、うぅ〜これが難しいんだな。テンカラではドラックを逆に利用して誘う場合もあるようです。テンカラ恐るべし!釣れすぎて前に進めません。ペースを上げて遡行しました。僕はイワナだけでもう充分と思っていたのですが「あられさんどうぞ」なんて言われるとロッドを振りヤマメを追加してしまうのでした。林道の見えるところまでくるとまったく反応がなくなりました。ここは入渓しやすいから午前中に釣り人が入ってしまったのでしょう。もう充分遊べたので午後4時納竿。PLAさん佐藤さんお疲れ様でした。で、三人合わせての釣果は10尾?20尾? いえいえ、そんな数ではありませぬ。上の鯉のぼりの数くらいはいきました。今年の釣行でもやっぱり「そうめにすと恐るべし!」を実感したのでした。PLAさんの「郁楓庵:テンカラ講座」はフライマンの皆さんも必見ですよ。アクセスはこちらをクリックです。



●釣行年月日 2005.04.21(木曜日)

河川名称   J 川
 釣行時間帯  11:00−13:30
 天気      晴れ
 気温      18度
 水温      未計測
 釣果      ヤマメ 2
 ヒットフライ    アダムスP#15

  

 渓流会の餌釣り師のA氏から情報が入った。数日前に○○村の渓流で45尾の大釣りをしたらしい。体高のあるヤマメばかりだぞ。こんな奴ばっかりだぞと人差し指と親指で丸くヤマメの太さを強調するのである。ふだんは絶対に場所を教えてもらえない人だからあきらめていたんだけど、僕は少々鼻息を荒くして「で、場所はどこですか?」と訪ねてみた。予想に反して、あそこの林道ゲートから入って行け、入渓場所の目印は大きな栃の木がある。そこが桃源郷だ。と、まぁ親切に教えてくれたのであります。据え膳喰わぬは男の恥とばかり車をぶっ飛ばしたのであります。(^^)

 林道に着くととウグイスが鳴いていました。それにしても風がかなり強いよ。車を飛ばして約1時間。せっかく来たのに何もしないでは帰れません。さっそく着替えて入渓地点を探します。ここの山は淡い萌葱色に衣替え中でとても綺麗でした。渓流は遥か崖下です。ふだん里川ばかりで釣りをしている僕にとってはちょっと厳しそうです。20分ほど歩くと目的の入渓地点を発見しました。ほっ、ラクチンじゃない。と、なんなく渓流にたどり着きました。そしてみごとな渓相に驚かされました。苔むした岩や自然のままの岩の配置、渓流沿いの樹木は広葉樹林ばかり、ふだんは人を寄せ付けない場所なんだろうな。尺ヤマメの気配が満ちています。阿武隈山地にもこんな所があるんだね。しかし、水を見てみるとガックリです。ひどい濁りが入っています。ここに来る途中の川を見たときも濁っていましたが源流が違うから大丈夫だろうと思ってたのですがやはり同じでした。夕べから朝にかけて降った雨は思ったよりも多かったのかもしれません。型の良いヤマメをと思って来たのですがやっぱり無理かな。。。気を取り直してとりあえずドライフライを結びました。ライズもなく虚しくフライは流れるばかり。遡行して行き深みに右足を入れるとウェーダーに水が浸入してくるのがわかりました。あれ?と思い右足を見てみると3cm程ウェーダーの生地が裂けているではありませんか。前回釣行の時、切り株にぶつかったところです。あの時にやっちまったらしいです。右足だけ深いところに入れないようにして遡ります。それにしても濁りがひどい。ニンフを試してみようと思ったらシンカーがありません。これではヤマメの鼻面にフライを持っていくことはできませんよね。あぁぁ〜ここまで来たのに〜(;_;)この先は見た感じ水中を歩くことが多くなりそうだしニンフを使えないんじゃこの濁りでは無理、と判断し引き返しました。

  

入渓地点まで戻って林道に戻るのに苦労しました。降りるときはラクチンだったけどやはり急斜面の登りは効く〜。足があがんねぇ。おまけに釣果なし、精神的にも辛いものがありますね。林道に出たところでバタンキュー。道路に寝そべってはぁはぁしながら「気持ちいいぜ!」と空に向かって負け惜しみ。林道は車止めがしてあるから車が通らないこのまま寝てしまってもいいんだぞ〜あられくん。目を瞑りながらここに来る途中見た支流のことを考えていました。あの支流の水は澄んでいたよなぁ。次の瞬間「よし!いくぞ!」と自分に言っていました。林道を戻り、支流が見えたところで林に入っていく。林をくぐりぬけ、なだらかな坂を降りていくとそこにはクリアーな水が流れていました。足元からヤマメが走ります。フライを流すと興味は示すものひき帰してしまいます。こんなところでもフィッシングプレッシャーは相当なものだなと思いました。アズマイチゲの群生を見ながら遡っていくと新しい足跡がポツリポツリと見えてきました。そして行く手に釣り人が見えたとき、日を改めて出直そうと思いました。リールにラインを仕舞おうと最後に投げたフライにヤマメが慰めてくれるように飛び出しました。また来るからなぁとそっとヤマメをリリース。綺麗な水にゆっくりとヤマメは帰って行きました。林の中を風が吹き抜けゴー!ゴー!と唸りました。ただいま風の又三郎通過中。午後1時半納竿。



●釣行年月日 2005.04.19(火曜日)

 河川名称   I 川
 釣行時間帯  11:00−14:30
 天気      晴れ
 気温      14度
 水温      11度
 釣果      ヤマメ 13
 ヒットフライ    ソラックスダン#16

  

  

  

昨日、街の歯医者でバッタリ渓流会のSさんにお会いした。山形県村山方面でイワナをエサ釣りでやってきたらしい。車に引き込まれて携帯電話で撮った37cmのイワナの写真を見せられた。う〜悔しかったぞ〜。Sさんは渓流会の重臣で何十年と会を盛り上げてきたひと。おしゃべりも大好きみたい。放流の経緯や考え方やキャッチ&リリースのこと。毛鉤の作り方や拘り。チャボという鶏で作った毛鉤は最高だった。捲くのは簡単だ。こうやってこうやってこうやる。お前も作ってみろ!じゃぁな!と、なんだかバタバタと慌しくしかもガミガミ説教されているような感じだったけど大変勉強になりました。すぐさまうちに帰りマテリアル入れを見てみたんですがチャボの羽なんてあるわけがないじゃない。しかたないのでカッコだけ真似てつくったらソラックスダンになってしまった。たしかに捲くのは簡単だし、過去にいい思いをさせてもらったフライである。僕のフライBOXからいつのまにか消えてしまっていたフライでもある。それを思い出させてくれたSさんに感謝。そのフライを持って渓流に向かった。渓流沿いの樹木が芽吹いていた。淡い緑が山一面覆うのももうすぐだろうな。最近はパラシュートタイプのものばかり使っていたのですが、水面に高く浮くスタンダードパターンもいい感じですね。ドライシェイクでハイフロートにも出来るし沈めてもいい感じです。スレヤマメには効果覿面でした。ウイングは白がいいようです。黄色のウイングをつけたフライも作ってみましたがイマイチです。パラシュートタイプだとあまり差が出ませんがスタンダードタイプだと黄色のウイングが見えちゃうのかもしれません。かしこいヤマメたちです。次のポイントへ移動しようと大きな淵を高巻きしようとしたら切り株に右すねをおもいきりぶつけました。痛い!なんでこんなとこに切り株があんだよ。涙ちょちょぎれ14時半納竿。気をつけよう 無理な高巻き 隠れた切り株 まだ、イテーよ(ToT)。

●釣行年月日 2005.04.15(金曜日)

河川名称   H川
 釣行時間帯  10:30−13:00
 天気      晴れ
 気温      22度
 水温      12度
 釣果      ヤマメ 8
 ヒットフライ    アダムスP#13・E.H.C#18・フェザントテール#18

  

  

  

 阿武隈山地にも桜が咲きました。渓流はスミレの花が満開です。山の樹木は枝先が薄っすらとピンク色になってきました。今日はピーカンで渓流沿いの道端にも釣り人の車がチラホラ。車を見るとどんな釣り師なのかだいたいわかりますよね。特にステッカーなんか貼ってあるとはっきりします。ときどき山菜採りの人と間違えますけどね。気温は初夏を思わせる22度。フリースは脱ぎシャツは腕まくり。5月のゴールデンウィークまではチェストハイのブーツフットのウェーダーを使用しています。今日はそれも暑そう。そろそろウェーディングシューズとスパッツ、速乾性のパンツを用意したほうがいいかな。ここは入渓も容易でたくさんの釣り人が入ります。いわゆる激戦区と言われるところですね。おまけに今日は水がとってもクリアー。水温12度。まずは下流部まで移動して大きな落ち込みからスタートです。おっ!いるいる。ライズを発見。キャストは慎重にします。フライをフィーディングレーンに正確にソフト&ナチュラルにプレゼンテーションすることが釣れることの絶対的条件。フライよりも先にラインがクリアーな水面に落ちるとヤマメたちはいっせいに走ります。ポジションをどこにとるかということも大切。これだけクリアーだとヤマメを見つける前にどうしてもこちらが見つかってしまいますからね。今回はなんどもヤマメたちに走られました。それだけではなくヤマメたちもそうとうすれっからし、フライも見破られているようです。底から浮いてきてフライを見ては引き返してしまいます。フライボックスからエルクヘアーカディス#18をチョイス。いままで躊躇していたヤマメたちが飛び出してくれました。ボディーにコンドルクイルイエローを使っています。これも増産しなければいけませんね。ちょっとした深みがあったのでニンフを試してみました。大岩の下がえぐれて深くなっています。一投目でマーカーが消しこみました。魚体は見えません。一気に下流に走りガツンと衝撃があったと思うとフライが宙を舞いました。「あっああぁ〜残念!」ひとりで叫んでいました。以前にこれと同じ経験したことがありました。この魚体が見えないってことが悔しい。ヤマメの引きってまさにこのロケットなんですよね。気を取り直して釣りあがろうと前方を見るとフライマンが二人たった今入渓。よくみるとフィッシングデートのようだったので邪魔しないように僕は脱渓。そこから先も面白いところだからがんばってねん。空が真っ青で気持ちよかった午後1時納竿。帰り道、橋の上から川を見ながらあのロケットを釣る方法を考えていた。次回は必ず釣り上げてあげるからな。。。

●釣行年月日 2005.04.13(水曜日)

河川名称   G川
 釣行時間帯  11:00−13:00
 天気      小雨のち曇り
 気温      8度
 水温      8度
 釣果      ヤマメ 11
 ヒットフライ    フェザントテールニンフ#16・アダムスP#15

  

  

 解禁後何度か通ってきたホームリバー。解禁直後は水量がかなり多かったんですが現在はだいぶ落ちてきました。前回あきらめていた区間に入ります。樹木の枝にはあたたかくなるのを待っている春の息吹が感じられます。まるで暖簾をくぐっているような感じです。ピンク色のカタクリの花はもう少しで咲くようです。今日は肌寒いのかじっと耐えている感じですね。昨日夕方から降った雨は適度に大地を湿らしてくれました。まだ、小雨が降っていて川の石も濡れています。気温、水温とも8度。こんな時はヤマメたちはいったいどうしているのでしょうか?まずは昨日のヒットフライ、フェザントテールニンフで様子見です。一投目でマーカーが消しこみました。やはり条件は昨日と同じかな?入渓地点付近はだいぶ釣り人と思われる足跡がたくさんありました。これじゃヤマメたちのフィッシングプレッシャーも相当なものだよね。この区間は結構良いポイントが多いのですがなぜか今日は反応がイマイチ。。。さては抜かれたか?この区間は川が細くなっていて増水すると急流となるため浮石が多く危険です。減水後落ち着くまではやはり危険。慎重に釣りあがります。



  

  

 雨がいつの間にか上がりました。しばらく釣りあがると大岩の所でライズ発見。踊る心を押さえつけてシステムをニンフからドライに変えます。目の前ではヤマメが全身を見せて又ライズしています。一投目、二投目、で、でません。アチャー(^^; もう心臓はバクバクであります。時間差をくれ気を取り直して三投目。バシャ!。やっとアダムスにのってくれました。用心深いヤマメでしたがご覧の通りガップリでした。もう迷わずドライで釣り上がります。今の時期の雨は徐々に水温を上げてくれるんですね。クリーム色の虫が羽化したくさん流れてきます。それをヤマメたちが捕食しています。テレビで見たような状況が目の前で起きています。なるほどなぁ〜。あれを釣るにはどんなフライがいい?考えるだけでも楽しいよね。僕はライトケイヒル#14と見ました。フライBOXをみますがライトケイヒルはありません。で、しかたなくアダムスを流すと釣れてしまいました。(^^; 結局のところ今の時期のヤマメたちにはなんでもご馳走なんだろな。天気が回復してくればもっと活性が上がってくるのは確実。楽しみな日々が続きそうです。橋のところまで来て浮石に足をとられて今年初めての沈。ロッドをかばって右手の甲をしこたま打ってしまいました。ク〜ッ。。。痛さをこらえて午後1時納竿。

●釣行年月日 2005.04.12(火曜日)
 河川名称   F川
 釣行時間帯  14:00−17:00
 天気      曇りのち雨
 気温      3度
 水温      6度
 釣果      ヤマメ 19
 ヒットフライ    アダムスP#15・フェザントテールニンフ#16

  

  

午前中足りなくなったアダムスを9本捲いた。でも今日は行くべきか行かざるべきかとても迷っていた。ヤマセが入ったような気温なんだ。自宅での気温は6度。山に入ったらきっとここよりも低いだろうな…。クイルボディPを8本追加した。僕はいつの間にか捲いたばかりのフライを持って車を走らせていた。渓流に近づくにつれ気温が下がっていく。渓流は雲が低く、いまにも雨が降り出しそうな感じだった。気温3度。水温6度。逆転している。ヤマメたちはこの温度差に面食らっているだろう。アダムスを結びフライを流すとチビヤマメばかりがかかる。一区間釣りあがったところで5尾。今日は手ごわいかもしれないなぁ〜ここでお終いにしょうと思った。けれど目の前の水中でギラリとヤマメが反転しているのを目撃してしまった。「そっか!」ベストからマーカーを取り出しティペットに通す6号のショットを2つ付けフェザントテールニンフを結んだ。もう一区間やってだめなら今日は降参だね。と言いつつ釣る気でいるのだ。

  

  

  

 フェザントテールニンフの効き目はたいしたもので落ち込みから流すと必ずククッ...とマーカーが反応した。ヤマメの型も一回り大きくなった。釣れば釣るほど型がよくなっていくのには気分がよかった。通常マーカー下は40cm位に設定。深そうな場合は80cmに設定したんですがこれが大当たりでした。たいていは一気にマーカーが消しこみますが、マーカーがチョンチョンしている喰い渋りの場合は少し引っ張ってあげると追い食いしてくれるんですよ。小気味よくマーカーが引き込まれていくのには腕が上がったんじゃないか?なんて思いましたf(^^;この大渕ですが大物を釣り逃がしたことがある忘れられない因縁の場所であります。今回は体高のあるヤマメが連荘でかかってくれました。喜んで写真撮影していると大粒の雨がとうとう降ってきました。これからだまだまだいけそうなのに残念。17時納竿。雨は本降り。林道は遥か頭上です。しんどい思いをして崖を上っていくとスミレの花がしっかり崖に張り付いていました。突然の「キーキーキー」という鳴声に山を見れば沢山のサルたちが僕を眺めながら移動していきます。現在、低気圧通過中。目に見えるもの見えないものどれもこれも繋がっているような気がします。

●釣行年月日 2005.04.07(木曜日)

河川名称   E川
 釣行時間帯  12:30−15:00
 天気      曇り
 気温      20度
 水温      9度
 釣果      ヤマメ 16
 ヒットフライ    アダムスP#13

 6日はフェーン現象が起きてこの地方も気温が25℃以上になりました。雪解けが一気に進んだみたいでどの渓流も雪代が入って濁っているとの情報がありましたが現地についてみると超ラッキー!渓流の水は澄みきって丁度よい感じです。ヤマメの匂いがプンプンしてきます。この匂いは釣り師でなければわからないでしょう。

  

  

 水温を計ってみると9℃。南風がわずかに吹いています。川底を見るといます。ヤマメが走ります。こんな時はヤマメが気になってうまく仕度が出来ませんね。フライはアダムス。一投目でさっそくヤマメが飛びつきました。コンディションもよいようです。今の時期のこの渓流はとても釣りやすくて好きです。梅雨近くになってくると葦は背丈ほどに伸びてきますのでバックがとりずらくどうしても水の中を歩かなければなりません。それだけヤマメに感づかれ釣れない釣りとなります。岸からの釣りは同じポイントで何尾ものヤマメと遊ぶことが可能になりますよね。と言うわけで短い区間なのですが時間がかかってしまうのでなかなか前に進みません。一尾釣り上げてはリリースし、フライの水分を*ドラチンイヤーンでふき取り、フロータントを塗りつけてポイントへ流す、これの繰り返し。繰り返しなんですがキャストの度に状況は違うのです。これが楽しさの秘密だと思います。(^^)

  

  

  

 この区間は僕の秘密のポイントでもあります。型のよいヤマメが住んでいる一級ポイントが結構あります。岩陰から狙ったヤマメはゴツン!とロッドに衝撃を伝えて消えていきました。たぶんフックの先が丸くなってしまっていたんだろうな…。とても残念でした。失敗をすると「あぁ〜そうだった」と思いますよね。禁漁中に忘れてしまっていることが沢山あるんだろうけど、釣行の都度、思い出すのもいいよね。フックシャープナーはどこにしまったんだっけ?ベストのポケットをあちこち探してようやく見つけ出し丸くなったフックを研ぎました。大きな黒いシルエットの虫がハッチしていましたのでアダムスは大いに活躍しました。カディスはなぜか喰わない。ますますアダムスが好きになりました。次回までに増産しなければと思いました。途中、大きな木が川を塞いでいました。どうやら川沿いの土手が増水でえぐられて根元の土がなくなり倒れてしまったようです。立派な欅の木でした。その上を通ろうとしたら、これまた立派なヘビが日向ぼっこをしているではありませんか。ギョエー!たぶん欅の木下で冬眠していたんでしょうが倒れて根が浮き上がったためにチョット早く起こされてしまったのでしょうね。時計を見ると15時になろうとしていました。ここで納竿。途中の田圃のあぜには芹がいっせいに伸び始め、石垣には大きくなったフキノトウ。土手を見るとアズマイチゲの白い花。そうだよ、このロケーションこそヤマメの季節なのかもしれないね。

●釣行年月日 2005.04.03(日曜日)

 河川名称   D川
 釣行時間帯  10:30−14:00
 天気      晴れのち曇り
 気温      14度
 水温      8度
 釣果      ヤマメ 3
 ヒットフライ    フェザントテールニンフ#18

 福島の解禁日は当然ホームリバーと決めていました。出かける準備をしていた29日の夜、突然の悪寒。いやーな予感。翌日から全身の筋肉痛と頭痛、38度の高熱に悲鳴をあげてしまいました。熱が下がってようやく4月3日。「出せるだけの熱は出した。これでいい。また熱が出たらよっぽど体力の無い証拠だ。また身体を作ればいい。気合入れていくぞ!」ってきみは改造人間かぁ?(笑)ホームリバーのあられ専用駐車場は除雪の際に集められた落ち葉で入りずらくなっていました。パジェロで踏み固めながらいつもの場所へ到着。川を渡ってくる風は心地よく、つぼみを付けた樹木の枝は「よく来たなぁ」と囁いています。土手のあちこちに雑草たちが鮮やかな緑に衣替えを始めています。

  

自然のあらゆるものがモノトーンからフルカラーに変わろうとする季節。あぁ〜好きだなぁ〜この季節。ホームリバーとはこんなことが感じれるところ。誰もが必ず心の中にあるはずだよね。「おーい、コホン、今年もよろしくなぁー、コホン。」お決まりの挨拶も済み川原に降りてみると思った以上に水量が多い。今年は雪が多かったせいでまだ雪代が続いているのか?いや、ダムの貯水量の問題で放水しているのか?ここでの遡行は病み上がりには危険、体調が戻ってから。ということで支流に向かうことにしました。日曜日ということもあって釣り人の車がいたるところにあります。釣り仕度をしている車のそばを通りかかると、おっ宮城ナンバーじゃん。あれ!あれれ・・・ 意外な人にお会いすることが出来ました。

 あれ〜KUMOさんにゆみっぺさん。今年の年賀状で「今年こそはご一緒しましょう」なんてご挨拶していたのに今日ご一緒できるなんて信じられない。KUMOさんとゆみっぺさんは仙台市にお住まいのフライフィッシャーです。情報を交換して僕の向かう支流へとご一緒することにしました。支流の状況といえば先週まで雪代がゴンゴンでしたが、今は本流よりも水量が落ちてきています。遡行は本流に比べて楽で安全です。急激な水位の変化にヤマメはどこにいるのかポイントがなかなかつかめません。そんな状況でKUMOさんがヒット!ヤマメを釣り上げています。さすがですねぇ。ゆみっぺさんのキャスティングは正確さの中に優しさがあります。それに綺麗です。二人で遡行していく姿には微笑ましさを感じました。

いっぽう、僕にはなかなかヤマメは出てくれません。最初はCDCダンで釣りあがったのですがすぐにもみくちゃにされてしまうのでE.H.C#14に取り替えてみたもののやはり出ません。活性が低いのでしょう、ライズはほとんどありませんでした。虫はたくさん飛んでいるのですが・・・作戦を変更してフェザントテールニンフをつけます。マーカー下をチョット深めにしました。トロ場で流し沈み石の手前でククッとマーカーが消しこみました。20cmのヤマメでした。同じ要領で同じようなポイントばかりを狙い2尾追加。早くドライでバンバンいきたいですね。14時、谷深くなるの場所まで来たので納竿。林道に戻る途中、花のつぼみをつけたカタクリの群生を見つけました。このカタクリの花が咲けばヤマメも釣れてくるだろう。もうすぐだと確信しました。気分は爽快いい気持ち。 KUMOさんゆみっぺさん、今日はお疲れ様でした。またどこかでご一緒ししましょう。今回の釣行で風邪はどっかにすっ飛んできました。最高の治療法はやっぱり釣りだね(爆)

  



2005年3月 Fly Fishing Report
渓流に 竿振りまわす 四十路かな

皆さま、おめでとうございま〜す。宮城の渓流が解禁しました。
今年の解禁日はA川流域は銀世界。眩しいくらいでした。
さて、どんな釣りが待っているんでしょうか o(^^)oワクワク

解禁日の阿武隈川支流の駐車場。スキーが出来ます(^^)

※渓魚たちはすべてリリースしてますのでご安心を。


●釣行年月日 2005.03.23(水曜日)

 河川名称   B川・C川
 釣行時間帯  10:00−12:30
 天気      曇りのち雨
 気温      8度
 水温      6度
 釣果      ヤマメ 2
 ヒットフライ    アダムス#16・ビーズヘッドニンフ#18

  

 「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくいったもので彼岸を境にして気温が10度を越す日が多くなってきました。しかし、渓流にはまだ雪があちらこちらに「まだ早い!」と言わんばかりに横たわっています。こんな状況は近年なかった様な気がします。だいたい今頃になるとあちらこちらでライズがみられてパラダイスと化するんだけど今年は雪代で雪国並の水量があります。雪代の終わるのはいつ頃なんだろうか?
今日はMiyuki-Rodで遊ぶことにしていました。グリップに銘木を使っているからかしら、どこにおいても絵になるよね。気温8度、水温6度、陽が射していないのでポイントを探すのに苦労しました。緩い流れに長時間フライを浮かべてなんとか1尾釣ることが出来たが後が続かない。あきらめて支流へ移動することにしました。

  ビーズヘッドニンフでヤマメヒット!

  

 支流は水量も少ないだろうと推測したんですが、到着してみるとまったく同じ。いや、多いかもしれない。残雪も凄く多かった。標高が高くなったせいか、天候のせいかわからないけど気温まで下がってきてしまった。気を取り直して入渓。遡行は先ほど入った下流部よりは楽だけど、ちょっと注意が必要です。ここは夏になるとロッドが振れなくなるよな。天上の幾何学模様の枝をみてそう思った。ドライで釣りあがったがまったく反応がありません。水温も4度と低くなっています。岸辺の雪の上には一筋の釣り人の足跡。最近のものではないことが雪の解け具合から分ります。たぶん解禁日に勇んでやってきた餌釣り師のものだろう。ここぞと思われるポイント、ポインには立ち止まり竿を出したと思われる踏み後がありました。「むむ!おぬし、できるな」感心してる場合じゃないって…。釣り上がるけどヤマメはいっこうにでません。あっという間に上流の脱渓点まできてしまいました。やっぱりドライじゃだめなのか…。最後の一級ポイントでベストをまさぐりインジケーターを取り出しティペットに取り付けた。フライボックスからビーズヘッドニンフをチョイスして先端に結んだ。「さぁ〜勝負だぜ。ヤマメくん。」このシステムでは距離はそんなに出せない。大石の影に身を隠しながら静かに近づき慎重にキャスト。着水。インジケータが静かに流れる。1・2・3・フッ…インジケータが消しこみました。クンクンと心地よい振動がMiyuki-Rodをとおしてに僕に伝わってきます。きれいなヤマメだった。僕たちフライマンはこの感動や感触を楽しみに何時間もかけて釣りあがる。この楽しさを知らない人は知らぬままで人生を終わるんだろうな。釣り上げたヤマメをリリースしていると水面にポツポツ輪が広がってきました。雨が降りだしてきた。ちょっと得した気分で12時半、納竿。
雪を踏みしめながら車に向かう途中フキノトウが芽を出していたので摘み取りました。帰り道、農家の無人直売所をのぞいてみたらフキノトウが100円で売られていた。ますます、得した気分になった。(笑)

●釣行年月日 2005.03.08(火曜日)

 河川名称   A川
 釣行時間帯  11:30−14:30
 天気      晴れのち曇り
 気温      6度
 水温      4度
 釣果      ヤマメ 4
 ヒットフライ    CDCダン#18(イエローボディ)

  

  

  

 解禁日直前に大雪が降りました。解禁日はあきらめて2日に渓流に行ってみたけど大風と雪に邪魔されて釣りにならずあきらめて帰った。そうしているうちに、また4日に大雪が降った。実質的な解禁の第一週目の土日も釣りにはならなかった。7日目ようやくお天気が回復し気温が上昇。仕事中に空をみながら尻が落ち着かない。「う〜ヤマメが呼んでいる。明日はなんとしても休みをとって行くぞ!」と誓った。
 空は快晴。ちょっと春風。まずまずの釣り日和。半年ぶりに会ったお地蔵さんに「今年もよろしく!」と挨拶し釣り場に到着。林道には雪。深いところでは40センチくらいあったかしら?北斜面にはまだ雪が残ってはいるものの、南斜面の雪は消えかかっている。かわいいネコヤナギがサラサラとした風に揺れている川原に降りた。気温6度。水温4度。まずは、大きく深呼吸し挨拶をする。「おーい!!また来たよー!ことしもよろしくなぁー!」僕の顔は自然と笑顔になる。川沿いを下っていくとライズを見つけた。日当たりの良いプールでヤマメが何かを捕食している。ニンフじゃないとダメかと思っていたけど、これならドライでいけそうだ。春先用のCDCダン#18を取り出しティペットに結ぶ。今年の釣りを占う第一投目。フライは流れを横切り何事もなく終わった。「クーーゥ!」出ない!悔しかった。今度は慎重にちょっと前に出る。ピックアップをしフォルスキャストでフライの水気を飛ばす。「魚を目の前にして取れるか取れないかの、このワクワク感やドキドキ感は釣り師でなければ味わえないものなのだよ。ワトソンくん。」今、目の前のフライにヤマメがヒットした。チビヤマメだけれど、どんなに小さくても一匹は一匹、とてもうれしかった。今、僕がこの渓流を独り占めにしていることの事実。至福のとき。。。楽しいシーズンの幕開けです。今年もよろしく!(^^)





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