4.全員に漢字テスト100点を取らせる。
cgicounter斎藤浩康 hiroyasu@soma.or.jp
国語の毎時間,5分程度赤ネコスキルを使って以下のよう指導にする。
「あかねこ漢字スキル 4年1学期 光村教育図書」
 

[1日目](5分)

[指書き]

指示1.あかねこ漢字スキル四角1を開きなさい。漢字が10あります。今日は,そのうち5つだけやります。必ず指書きがスラスラできるようになってから「なぞり書き」「写し書き」をします。4分間です。はじめ。

 子どもたちは,机に向かって「いち,に,・・」と指書きを始める。このとき、必ず声に出して言うように指導する。声に出してしっかりやっている子をほめるとよい。

[空書き]

指示2.全員起立。空書きをします。「以上」の「以」。

 子どもたちは一斉に「いち,に,さん・・」と指で空書きを始める。空書きがおぼつかない子はすぐにわかる。他の子どもたちとそろっていないからだ。同じように,「好物」の「好」・・と続ける。空書きが上手にできかなった人は家で練習するとよいことを話す。

[指書きの再確認]

指示3.全員起立。隣の人と交代で机に指書きをします。二人ともできたときは座りなさい。(30秒)

[2日目](5分) 

指示1.今日は残りの5つをやります。必ず指書きがスラスラできるようになってから「なぞり書き」「写し書き」をします。指書きをしてから「なぞり書き」「写し書き」をします。4分間です。はじめ。

 指書きをせず鉛筆ですぐ書き始める子がいる。その時は,「○○君立ちなさい。先生を見て「最後」の「最」を空書きしなさい」という。すぐにかけなかったりつまずいたりする。そこで,「先生のいったとおりに必ず指書きするのです。わかったら座りなさい」と毅然という。

指示2.全員起立。空書きをします。「最後」の「最」。(30秒)
指示3.全員起立。隣の人と交代で机に指書きをします。二人ともできたときは座りなさい。(30秒)

[3日目](10分) 

指示1.今日は,左のページの丸1から丸10までをやります。10分で書きます。時間内にできなかった人は休み時間や放課後残ってやります。次の国語の時間にテストをしますのでおうちなどで指書きを練習しておくといいですね。10分間。はじめ。

 このとき、必ず左から右へ横に進ませる。もし、1つずつ縦にやっていくと、時間がなくなったときに勉強していない漢字ができてしまうからである。
 必ず、横にやらせることが大切である。
 時間内に真剣にやらない子がいる。
 そのときは、残った分は休み時間や放課後にやるように話しておけば真剣にやるようになる。

指示2.ノートにテストを作ります。1、2、3・・・と書きます。その下に読み仮名を書いていきます。
 明日、国語の授業までに、ノートのテストをやっておきなさい。休み時間や放課後、おうちなど、いつ、どこでやってもかまいません。
 授業がはじまったら、出席番号順に持ってきて見せてもらいます。
 

[4日目](5分) 

(30秒程度)

指示1.出席番号順にノートを持ってきなさい。

 こまかくはみない。ざっとみるだけである。間違いに気づけば、もう一度みるように言う程度である。
 自分でテストをして、間違いを直している子などがいる。その子をほめておくことも必要である。

指示2.全員で、念のために確認をします。指を出して、最後の「最」。

 難しい漢字を中心に2〜3やる。できていない子には黒板に書かせるなどする。

指示3.テストのページを出し切り取ります。名前を書きます。時間は2分です。終わった人は練習のページに戻り,あかねこを先に進めていて結構です。ようい。はじめ。

 覚えていれば1分30秒ほどでできる。ただし,書くのが極端の遅い子がいる場合は時間を3分程度にしてもよい。

指示4.やめ,隣の人と交換します。当たっているときはマルをつけます。間違っている時は何もつけないでください。また,2人の意見が違ってマルかバツかわからないときは先生に聞きに来なさい。

 2〜3回目頃までは教師に聞きにくる子がいる。しかし,それ以降はほとんど来なくなる。

指示5.一人ずつ点数を言ってもらいます。出席番号順に○番○○点と言っていきます。では1番からどうぞ。

 これで,練習をしてこなかった子は点数が悪く小さな声で「2番。30点です。」と言う。しかし,この悔しさをバネに次回はがんばってくるのだ。そして,次の時に点数が上がったら,すかさず,「えらい。勉強してきたんだね。」と力強くほめる。これを繰り返していくと100点が取れるようなる。
 また、「言いたくない人は、パスといいます。100点とっていても言いたくないときがありますからね。後で先生に言いにきてください。」と言っておけば、プライドの高い女の子は後から言いにくる。
 また、この場合でも、だんだん全員が点数を言うようになる。

[5日目](3分) 

指示1.前回100点ではなかった人だけテストをします。前回100点だった人は,あかねこシールを貼っています。1分間です。はじめ。
指示2.隣の人に厳しく見てもらいます。
指示3.点数を言ってもらいます。今日テストをして人は立ちなさい。窓側の人から「○番○○点」と言っていきます。

  この後、新しいページの右半分をやっていく。
 4回を1サイクルにしてあかねこを進めていく。
これでも100点を取れない時

その1.
1日目,2日目の指示2.「全員起立。空書きをします。」の部分を「全員起立。一人ずつ空書きをします」に変えると点数が上がってくる。これからの4分間の指書きも真剣そのものとなる。ただし一人一人やるので5分近くかかってしまう。だれてしまうので多様は禁物。

その2.
細い鉛筆で,練習のページの漢字をなぞる。

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