Q2 指名なし討論で次々と発表させるためのタイミングの指導はどうするのですか?
A2 指名なし朗読ー指名なし発表ー指名なし討論とステップを踏む。  
 こういうのは「向山洋一教え方教室」で具体的にやっているんですが,多分「指名なし討論」をするのは最初からは無理でしょう。
 一番いいのは「指名なし朗読」ですね。
 朗読。本をここ読んでください,というふうにひとマル交替で読むんです。
 ただし,教室をちゃんとわけなきゃいけませんよ。子どもたちの顔がお互い見えるようにしなくちゃ全然だめですから。
 全部前を向いている状態じゃダメですよ。
 一番理想的なのは「ロの字型」でしょう。「ロの字型」でなければ,少なくとも「コの字型」にしなくちゃなりませんね。
 それも,すぐできる方法で。
 私は前から3列目ぐらいまで中央から二つにわけて内側をむかせます。
今日の国語の勉強は読んでもらいますよ。いつもなら順番に読んでもらうんですが,今日は夜みたい人が立って読みましょう。ただし,ひとりひとマルだけ。
 読んだら座って,次の人が立って読みなさい。
 これは簡単で,次から次へと立って読めるでしょう。
 次の段階は「指名なしの発表」です。
 指示1
この写真についてどういうことが感じられますか。考えたことと疑問に思ったことを書いてごらんなさい。
 たくさん子どもたちは書きます。
 したがって当然たくさん書く時間がなくちゃダメです。子どもが箇条書きで二十も三十も書いたことだったら,どっかで発表したいわけです。
 指示2
 じゃこの写真について思ったこと考えたことを発表してご覧なさい。
 先生は指名しませんから,次から次へと立って発表しなさい。
 そうしますと,発表のリズム,朗読のリズムがわかってきますから,その上で討論するのがいいでしょう。


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