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きねもにっき

なんかアタマがメック一色。

98年 99年1月 2月 3月


 4月28日「流行歌」

ソーダ村の村長さんが

ソーダ飲んで死んだそーだ

葬式饅頭でっかいそーだ

中身の餡子はないそーだ

 という歌がナゼか流行った。
 小学生の頃。

 あと、

でーぶでーぶ百貫でーぶ 電車にひかれてぺっしゃんこ

ぺっしゃんこは煎餅 煎餅は甘い

甘いは砂糖 砂糖は白い 白いは兎 兎は跳ねる

跳ねるは蛙 蛙は緑 緑は胡瓜 胡瓜は長い

長いは蛇 蛇は怖い 怖いはお化け お化けは消える

消えるは電気 電気は光 光は親父の禿頭

 というヤツ。
 いろいろバリエーションがあるけど、福島県浜通りのわたしと仙台原住民な友人はこの歌詞で見事にユニゾンした。
 即ち太平洋沿岸地域に分布したスタイルと思われるってサンプル二つですがな。


 4月26日「着メロ」

「かねてからドナドナにしたいと思ってるんだけど、あたしのケータイってオリジナル着メロ作んの面倒なんだよねえ」

「コマーシャルでやってるさ、猪木の、ダァーッってやつ。アレは?」

「ドナドナはねぇべよ。いくらなんでも」

「色々今出てるけど、ポピュラーミュージックばっかで、こう、ユカイなヤツがないよねえ」

「うーん。ラッシュアワーにさあ、ちーさなー手のひらにひーとつー、とか流れたら、かなり滅入るよねえ」

「なんつったっけ?」

「小さな木の実」

「それでいったらさ、グリーングリーンだって結構くるよ。一見さわやかだけど」

「そのときパパはいったさー、ボクを胸にだきー」

「つーかなんでいきなりパパと語ってんだよ」

「間違えてグリーンスリーブス入れたりして」

「グリーンしかあってねえよ」

「アレは?帰れソレントへ」

「我を捨つるーなー、って?」

「女々しいなあ」

「まさか男が歌うモノとは思わんかったぜ」

「テノールで朗々とね」

「天才バカボンとかいいんじゃない?」

「41才の春だからー、って?」

「なんでいきなりエンディングよ」

「つーか昔のアニメってなんでエンディングあんなに暗いんだ?」

「ぼくドンちゃん〜、は相当明るいよ」

「バカ田大学の歌いいなあ」

「バーカ田、バーカ田、バーカ田、バーカ田」

「殿様のミイラが出てきてお湯かけたら生き返ったやつあったよね」

「あと余ったボーリングのボールで下駄作って、たーまげーたとかって」

「カトちゃんのちょっとだけよ〜は?」

「近くのサラリーマンが、あんたも好きね〜とかぼそっといってたりして」

「なぜかいきなりスポットライトが」

「しかもピンク」

「電線マン音頭」

「アレいまだに振り付きでフルコーラス歌えるよ」

「無駄なことにノーミソ使ってんなあ」

「まったくだ」


 4月23日「でも昼飯はAFTERNOON TEAでカレーパン」

 健康診断なんかがあって、健康管理センターに会社から30分かけてぼへぼへ歩いていって、ウィンドウショッピングなぞしながらぼへぼへ1時間かけて帰ったのでした。
 なんつーか、店の開いてる時間に街うろつくのって久しぶりで、天気も上々、なかなか気分がよろしいですな。

 んで、本屋がまともに開いてる時間てのも久しぶりで、しかも給料日だったんでうすら寒かった財布もホクホクで、なんかいろいろ買いあさってきたですよ。主にマンガばっかだけど。

「女の花道 第1巻」そのだつくし/ヤングユーコミックス
 新人OLの成長物語。っていうとすっごいマトモっぽいなあ。性別男のOLやらバイク200kmですっ飛ばす漢らしいOLやら出てきます。しかしゴキを豆と一緒にミルにかけてコーヒーいれんのは凄すぎです。

「ゴーゴーヘブン!! 第13巻」山田圭子/プリンセスコミックス
 これで完結。しかし最後までギャグなんだかドシリアスなんだかというノリは健在でした。命懸けで魂を救出する(?)というシーンで「
他人殺しといて微笑むなあ あたしなんか顔もないのにッ 泣いてんじゃねえメロメロヤローッ!!」つう台詞が出ますかい。

「×−ペケ− 第7巻」新井理恵/フラワーコミックススペシャル
 コレもコレで最終巻。「
ノストラダムスの前に読め!!」つうことで、とりあえずなんか、登場人物の皆様、いろいろと、おめでとう。

「悪魔のオロロン 第1巻」水月博士/ウイングスコミックス
 こげにカッコイイ悪魔には、ぜひ側にいていただきたい。

 ところでドリーにて「BLACK/MATRIX AD」発売ですか!いやっほう!


 4月21日「イマドキの古本屋さん」

 多分活字中毒にしてヌルいSF、FT、ミステリファンなわたしの本棚はハヤカワ文庫、創元推理文庫率が結構高い。
 そして、探している本というのも、その辺が結構多い。
 のだけどその辺というのは絶版しちゃってるものが割に多くて、結果探す場所というのは古本屋が主体になっているのでした。

 んで、せっかくだからインターネットで検索かけてみたりしたのだけど、古本屋のページって結構多いっすね。

 インターネット古書店案内
 まず、ここ。なんかもう「総本山」っていうんですか、検索システムがすごく使えますし、古本屋さんページのリンクも非常に多いです。
 ただ、死ぬほど重い。

 んで、ここで目当ての本を発見したオイラは、それを扱っている各ページへ飛ぶのでしたよ。

 羊頭書房
 ここはオイラの趣味にジャストミートなコンセプト。「下」を見た後では良心的な価格設定も、好感度アップに貢献です。ただ、ネット上にあるリストの量はまだまだ少なし。一層の充実を求むってナニサマよ、アンタ。
 あと冊数に関係なく送料300円つうことで、まとめ買いが吉かな。

 ふるほん文庫やさん
 ここはそのボリュウムたるや圧倒的、な文庫本専門店です。
 んでも、社長の顔写真なんか載っちゃったトップペェジはちょっとげんなりです。
 あと、そのすんばらしいボリュウムからオイラの探している本の9割方はゲットできそうな雲行きですが、なんつーかこう、値段が高いです。
 絶版の文庫本の、創元あたりのヤツなんかは一律1280円の価格設定となっておられます。多分定価の倍以上です。プレミアっつーんですか。

 アタクシこのプレミアっての嫌いなんですよね。高く買うのが嫌、つーのも正直ありますけど、品薄なのをいいことに本来の価値以上の価格を設定し暴利を貪る、みたいなイメージがね。いや、完全に偏見なんですけど。
 そんなわけでプレミア付き価格のものって基本的に買わないんですが、が、だがしかし。
 恐らく出版社が再版してくれる見込みはもうない(いや、「歌う船」や「惑星カレスの魔女」の例があるから油断は出来ないんだけど。っていうか「テルジーの冒険」をはよ再版せい)。
 あったとしてもイラストレイションが変更になる可能性は高い。
 また装丁も変わってしまった日には美しくないからすごく嫌(ソノラマ〜。ころころ背表紙変えんなや〜)。
 それに、あれだけの価格設定をしてるってことは、結構美本なんでないかい?

 つーかんじでぐらぐらオトメゴコロが揺れるですよ。
 ところで買ったはいいけどつまんなくて読んでない本がそこで結構な価格で載ってるのを発見。うーん、交換してくんないかなー、わたしが欲しいのと。


 4月20日「近況いろいろ」

 モンゴル旅行は「ゲル作り8日間」がかなり心惹かれるモノがあるのだけど、まあ今回はおつきあいでくっついて行くだけなんで、モンゴル命子ちゃんに全て任すよ、うん。
 けど「あーきてくちゃー」たるモノ、他民族の住宅構造を体当たりで体験するのは非常に勉強になると思うのだがどうか、なんてことはどうでも良くて、馬に乗るのもいいけどゲルも作ってみたいぞ、と。あと、民族衣装着るのとゴビ砂漠行きたいです。

 結局おとといのTRPGはメックウォリアーをやって、最後時間が押してしまったけどおおむね楽しく遊べたと思う、と自画自賛モード。
 ただ、利用するチャート表が結構多くて、そのコピーが飛び交ってなかなか煩雑。その辺上手くまとめたオリジナルなキャラクター用紙を作っかなあと思案しとるところです。
 ウチのサークルは今んとこ、マスターできる人がFT方面に固まってるんで、オイラはSFとか現代物とかイロモノとかそっち方面を担当しようかなー、とか。

 そろそろ暖かくなってきたんで、倉庫本棚化計画を発動したいところ。
 わたしの部屋がカオスなのは、キャパシティを超えた量の本が散乱しているからなのでした。で、虎視眈々と狙っていた倉庫がやっとこ空きそうなので、板やらブロックやら買ってきて壁一面本棚状態にする予定。ああステキ。
 ただ、冬は冷房夏は暖房のナチュラルな空間なので、せめて湿気らないように換気扇くらいは付けようぜ、自分。

 7月に世界が滅びないとなんとなく困る、という人がいると思うけどわたしもそのひとり。
 でも多分きっとなにも起こらないで日常は続くのだな。


 4月19日「A BOOK OF A FAVORITE VOL.3」

「あたし、猟人に命乞いをしたのでしたね、そう自分で話しましたね。継母はあの後で、あたしの身代わりに猟人が差し出した獣の、肺と肝を食べたそうね」

 白雪姫は侏儒たちにいう。
 血のように赤い唇で。

「いまではわたしより美しい、と言いたいところですが、まだひとつだけ、醜悪さ、死相の兆しすら美に醸す魔性、その意識が足りませんね」

 継母は、姫の美しさをこう評す。
 そして、その美しさを、己の美しさが頂点にある今こそ完成させるため、全ての行動を行う。
 白雪姫は継母の美しさを愛し慕い、継母は姫の美しさを心から愛でている。

 美しく妖しい文章と銅版画でもってグリム童話の一五篇が全く違った意味合いに著された本があります。
 むかし、「カフェテラスのふたり」というラジヲ番組があって、そこでこの一五篇が放送されたことがありました。
 BGMはピアノ演奏およびに「森田童子」。
 耳に心地よく、なにかしら哀しく、冷たく。
 とても印象深かったのですけど、全話をエアチェックしきれなかったのが今でも悔やまれるのです。

「一度、死んでほしいの。そしてあたしの助けで生き返ってほしいの」

 ディズニーの「ベル」だったら絶対にこんなこと願わないなあ、とか思ったり。
 いま雨後の竹の子のごとく世に出ている「童話・民話の真意・新解釈本」もですね、こんくらいはやってもらわないと、つまんないですよ。

「グリム幻想 女たちの15の伝説」 文・古井由吉 画・東逸子/PARCO出版
 ところで古井由吉氏は谷崎賞作家ですね。と言うことはお耽美系な方なのか?ううむ。


 4月16日「犠牲」

 昔、「神に犠牲を捧げる」という行為が普通に行われていた。
 犠牲、つまり、生き物の命を神に捧げるということ。そしてその生き物とは、家畜であったり、人間であったりした。
 これをして、昔は人命が軽んじられていたのだ、とは思わない。
 むしろ、人命が「神に捧げるに値するモノ」だと認識されていた訳だから、今より余程重く見られていたのではないだろうか。少なくとも、家畜と同価値以上には。

 犠牲を捧げるその動機は神に対する畏れである。
 災害は神の怒りであると解釈され、鎮めてもらうために犠牲が捧げられる。
 収穫は神の恵みであり、感謝を形であらわすために犠牲が捧げられる。感謝を表さなければ、神は恩知らずどもに罰を下すだろう。
 それを回避するために、犠牲を捧げる。

 しかし中米の太陽の神話においては、その動機がやや異なる。
 中米において太陽に捧げる生贄は、太陽が輝くために必要なものであると思われていた。
 しかも誕生したばかりの太陽には、神が犠牲として捧げられたと神話にはある。犠牲を捧げなければ、太陽は太陽として機能しない。
 そして生贄の血をすすってより暖かく輝くのだ。

 つまり、この神話において犠牲は畏れを持って捧げられるのではない。
 「必要」だから「捧げなくてはならない」のである。
 犠牲は太陽を正常に運行させるための燃料である。燃料がなくなれば太陽はその輝きを失い、運行は停止する。
 だから、人間を、生贄に捧げる。
 その心の蔵を生きたまま引きずり出して。

 これがなにを意味するのかというと、神々の脆弱さであろう。
 ユダヤ教から派生した一神教において神は絶対的な存在である。人間は神を必要としているが、神は人間を必要とはしていない。
 しかし中南米の一部の神話では、神は人間を必要としている。
 人間なくして神は存在しえない、とまではいわないが、人間の存在あって、人間の捧げる人間の犠牲あって強大な力を保持し得るとはいえる。

 ……てなことをちょっと考えたのだけど、もうちっと真面目に考察してみようかなと思ったり。 たぶん、そのうち。


 4月14日「リリー・マルレーン」

 ベオグラードという地名を聞くと、あるラジオCMを思い出します。

「第2次大戦下、ベルリン。兵士たちは恐怖と疲労の極限にあった。
 ベオグラード放送21時57分、暗闇の中で誰もがこの時間を、ラジオがこの曲を流しはじめるのを待っていた。

 ララ・アンデルセンのあたたかい声が戦場に流れはじめる。
 それは、虚しい戦いに荒んだ戦士たちの心をなごませる優しい歌だった。

 ひとりのドイツ兵がくちずさみはじめた。
 ひとり、またひとり、そしてアメリカ兵も、イギリス兵までも。
 戦場に大合唱がこだまする中で、いつの間にか、戦闘は止まっていた。

 リリー・マルレーン、かつて、戦争を止めた歌があった」

 テクニクスのアンプのCMだったんですけどね。

 わたしの愛する遺跡は特にないし、キリスト教圏なんかはどうなろうと全く知ったこっちゃ無いんで好きなように思う存分やって下さい。
 けど、静かな方がいいです。あたたかく眠れるのがいいです。

 そして、うつくしい朝が来ますように。


 4月11日「まだ未定」

 来週のセッションはとりあえずGURPS・妖魔夜行かメックウォーリアーのどっちかにする事にする。
 オノレ的にはメックの方をやってみたいのだけど、ワタクシが入っているサークルは女の子ちゃんが多くて、ついてきてくれるかどうか心配。
 んで、会社のCADを駆使してキャラクターシートを作成したりした。
 ルールブックに載っているキャラシートは2ペェジにわたっていて煩雑なんで、無理矢理1ペェジにまとめた簡略バージョン。
 結構見やすくできたかなーと自画自賛……いや、暇ではないんだけど、なんつーかこう。

 妹が再び仙台にて自炊生活を始めたのだけど、それがかなりハイな様子で電話してきた。
「おねーちゃん車ぶつけちゃったよー」
 ……いや、確かに新居のあたりは道路も狭いし、駐車場じゃないけど止めていいよ的なせっまいスキマに駐車する、ような話は聞いていたけど、早速かい。
 正確にはぶつけたのではなく、アパートに側面をごりごりやってしまったということで即ち「こすった」ということなのだろう。
 へっこんで塗装が剥げたくらいだったら裏からごんごん叩いて塗装すれば直るんでないの、バーカバーカ、と暖かいアドバイスをして電話を切る。美しい姉妹愛であるなあ。

 プロバイダの、コースを変更しようかと思っていて、そうするとメールアドレスとURLが変更になりそうで、それは結構面倒なことではある。どうすっかなあ。


 4月 6日「そして散財の日々」

 忙しい忙しいいいながらゲーム三昧な今日この頃。
 余裕がないときほど色々やりたくなってしまうのは学生の頃からの習性というか、テスト前にいきなり神津恭介読破、とかバカなことやってたり。
 逃避というより、開き直りとかやけくそとか、そういうモノです。

 サターン君のソフトがゲーム屋から消えつつあるので、買い損ねてたヤツを今大回収しています。
 モンゴル旅行資金は目標額に達したし、今度は馬頭琴買ってくるとか無茶なことはしない予定なので、金使っちゃえ月間にしてしまっているのです。
 んで、先日某模型屋でTRPGの関連のブツ買いあさりー、CD&ゲーム屋でゲーム買いあさりー、ついでにCD買いー。
 合計金額を計算すると残業50時間分くらいに匹敵するのがめまいモノですが、まあ、スーツ一着買ったと思えば安い安い。

 で、肩も壊れんばかりに重かったそれらの内訳は、

 ゲームソフト3枚。ウテナと、アナザーメモリーズと、ディスクワールド。ディスクワールドはずううぅぅぅぅぅぅぅっと探していたのだけど、よーやっと見つけて狂喜乱舞。初回限定攻略本付きとかいって、初回分しか出てないんと違いますか。

 TRPG関連多数。真・女神転生TRPG覚醒篇とそのサプリメント、レレレJ、メックウォーリアーRPG、トーキョーN◎VA。しかしメガテンはデータがやたら多いし、メックウォーリアーはバトルテックもあわせて覚えなならんのと世界観の説明が面倒だし、トーキョーN◎VAはまだ読んでないし、レレレは個人の趣味とノリにかなり依存するし………。

 CDは買い逃してたスプリガンのサントラを発見したのでせっかくだから買う。あと、国際映画社アンソロジーなるものが出ていたのでつい。だってガルビオンよ?スラングルよ?コロコロポロンにななこSOSよ?全曲TVサイズなのはちょっと残念だけどね。
 ところで「ふたり鷹」の「ハートブレイクCrossin'」の歌:陣内孝則って、あの?

 で、仙剣奇侠伝を一時中断してアナメモやってました。
 ううううううむ、シミュレーション部分がなくて強制イベントのみのウィザーズハーモニーつうトコですか。パステル調のグラフィックはいい感じだなあ。まだ1時間もやってないんで何ともいえないけど。

 ちょっと気になったこと。
 「6インチまいだーりん」がWINに移植らしいけど、パソゲーで「エロじゃないギャルゲー」の需要(?)はどれくらいあるのだろう。

 して、今日はバトルメックの「メック戦闘ルール」と「バトルメック市街戦ルール」を購入してきてしまった。
 最初の「遊んだことないシステムにチャレンジ」はどっかいっちゃって、コレクター街道爆走中。
 んでも、合わせて8000円弱ってのは、パソゲー一本と同じくらいの値段ではあるのだなあ。なんかメチャメチャ高価な気がするのはナゼかしら。


 4月 3日「A BOOK OF A FAVORITE VOL.2」

 グラマーで色っぽくて無邪気な女が好き。
 ぷにぷにした二の腕、ボディコンシャスなドレスに包まれたむちむちした肢体、柔らかそうな太めの足。

 筋肉質ではいけません。あれはカタそうです。
 痩せすぎてるのもどうかと思います。
 スレンダーは着る服によってはキュートですが、さわって気持ちよくありません(アバラのごりごりしたカンジが好き、という人もいるのでしょうが)。
 太すぎるのも、ちょっと。
 トンガあたりのダイナマイトバディな方々は、ソレはソレで弾力があってさわり心地はいいのかもしれませんが、近くにいると室温が上がってしまうという弊害があります。

 肉感的で、しなやかな、出るべきとこは出、引っ込むべき所は引っ込んだ、豊かで美しい身体。
 そして、バカであること。
 自分がバカであることを自覚し、それにコンプレックスを持ち、けどいじけて僻むのではなく、ちょっと努力をしてみる。飽きっぽいから長続きはしないけど、いじらしい、可愛い女。
 振り返って考えるより、前を向いて笑っていたい女。

 この世で一番好きな女が「マリリン・モンロー」。

 スキャンダラスなエピソードや数々の伝説、その早すぎる死にまつわる謎。
 なーんてものにはそれほど興味はありません。
 マリリン・モンローの顔、身体、声、表情、それが好きなのです。

「MARILYN A Hollywood Life」 ANN LLOYD/PARK LANE
 写真集。大口開けて笑っている顔が、すごく可愛い。

 気合いの入った、ゴージャスな美人も好き。リズ・テイラーとか、ヴィヴィアン・リーとか、グレタ・ガルボとか。


 4月 1日「そら」

 てろてろ裏道を歩いていたら、ふっと鼻先を何かがかすめた。

「うん?」

 落ちたているソレを拾い上げる。
 緑色の小さな針刺しだ。カラフルなまち針が数本と、青い糸のついた縫い針が刺さっている。

「す、すいません」

 恐縮したような声が上から降ってくる。
 顔を上げると、梯子からダークスーツを着た若い男が降りて来るところだった。

 梯子?
 そういえば目の前には、梯子が立っている。
 まっすぐ上に向かって延びて、天辺の方は霞んでてよく見えない。

「ついうっかり落としてしまって……ぶつかりませんでしたか?」

「大丈夫です。けど、なにをしているの?」

 針刺しを渡しながら、わたしは尋ねた。

「ああ、ホコロビを縫っているんですよ」

「ホコロビ?」

 この辺の空にホコロビが発生したなんて、そんなこと聞いたことがないけど。

「だって、ここら辺て第3種安全区域じゃない?」

「ええ、そうですよ」

 彼はこともなげにいった。

「安全区域でも、まれにホコロビが発生することはあるんですよ。けど、よっぽど発見が遅れでもしない限り、こうして針一本で縫い合わせるだけですみますし」

 そういうものなのかな。そういうものなのかもしれない。
 とはいえ地域住民にいらぬ不安を与えるのが喜ばしくないため、こうしてこっそりと修繕作業をしているらしい。

 わたしに見つかったのはまったく予定外みたいで、口止めにケーキを奢ってくれるという。
 それでわたしは、近くの縁石に腰掛けて仕事ぶりを眺めながら、彼の仕事が終わるのを待つことにした。


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